Binance、Coinbaseに対するSECの訴訟の中、中南米のクリプト保有者はBitgetに代替手段を見出す

同取引所では、中南米地域からの新規ユーザー数がわずか3日間で43％急増した。

クリプト取引所Bitgetは、クリプト大手のBinanceとCoinbaseに対する現在進行中の訴訟から、多くの利益を得ているようだ。この熾烈なライバルは現在、米国証券取引委員会（SEC）による申し立てで法廷に立たされている。規制当局によると、2人はビジネスを行う際に米国の証券取引法に違反した可能性があるとのことだ。

クリプト取引所Bitgetの大型化

しかし、そんな中Bitgetは大きな飛躍を遂げた。同社の広報担当者によると、この取引所ではわずか3日間でラテンアメリカ地域からの新規ユーザー数が43％急増した。6月6日から9日までの間である。広報担当者はまた、この大規模な発展の中心となっているのがブラジルとアルゼンチンであることを挙げた。

Bitgetのブラジルでの新規ユーザーは54%急増し、同地域からの入金総額も200%以上跳ね上がった。また、アルゼンチンでは顧客数が33％増加し、入金額も約87％増加した。

Bitgetは、ベネズエラ、メキシコ、コロンビアでも事業を展開している。つまり、100カ国に800万人以上の顧客を持つこの取引所は、この数日間でラテンアメリカ地域だけで134％以上の預金総額の増加を見たことになる。ただし、同社はラテンアメリカ地域で抱える顧客の総数については明らかにしていない。

Binance、7日間で30億ドル超のネット流出を確認

予想通り、Bitgetの幸運は空から降ってきたわけではない。DefiLlamaのデータでは、過去7日間で33億6900万ドルを超えたとされているBinanceの純流出からもたらされたものだ。

同じ期間に、Bitgetは179億3,000万ドルの預金を増加させている。一方、Bitgetの流入は過去1週間で最も大きなものではなかったことに注意することが重要かもしれない。 公開時点では、クリプト取引所OKXは同じ時間に6億4800万ドル以上の入金を受けたと主張している。

この動きについてBitgetのマネージングディレクターであるGracy Chenは、浮かれることを拒否した。Chenによると、クリプト産業はまだ非常に新しいものであり、今後も時間をかけて展開していくだろうとのことだ。そのため、ドバイや香港などでは有利な政策が打ち出されているが、近いうちに他の地域も追いつくだろうと彼女は考えている。「私たちは、この業界が現代経済で最も強力なものの中に組み込まれることで、時間が経つにつれて物事が落ち着くことを確信しています」と彼女は言った。

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