ドメインサプライヤーのUnstoppable Domains社は、すべての人のための、デジタル世界におけるユーザー所有のアイデンティティを作ることに注力している。同社は、シリーズA資金調達ラウンドで6,500万ドルを調達した後に10億ドルの評価額でユニコーンの地位に到達した。このラウンドは、新規で投資を行なったPantera Capitalが主導し、Redbeard Ventures、Alchemy Ventures、Polygon、CoinGecko、Mayfield、OKG Investmentsなどが参加した。Boost VCやDraper Associatesといった既存の支援者も、このラウンドを支援した。
同社の創業者兼CEOであるMatthew Gould氏は、250万以上の、.bitcoin, .nft, .blockchain, .dao, .cryptoなどの拡張子を持つ、クリプト系のドメイン名を登録したと述べている。同社は、1ドメインあたり5ドルからの登録で、8000万ドル以上の売上を達成したと発表している。
また、同社にはCoinbase、Blockchain.com、暗号ウォレットの Rainbow、WebブラウザのBraveなどクリプト業界のパートナーもいる。
Unstoppable Domainsは、プライバシー重視のメールサービスであるSkiffと提携し、ユーザーがプライベートなメールを送受信できるようにした。
これは、Unstoppable Domainsのドメイン名を持つユーザーなら誰でも、Skiffが提供するツールを使って暗号化されたメールを送信できるようにするための施策だ。米国政府が暗号プライバシーツールのTornado Cashを禁止・規制してから、プライバシーの必要性がトレンドになっている。
今月初め、米国財務省はイーサリアム(ETH)の暗号混合ツールTornado Cashを特別指定国民リストに追加し、アメリカ人が同ツールを使用することを禁止した。財務省によると、今回の措置がとられたのは、犯罪者が同ツールを使って資金洗浄を行っていたためだという。外国資産管理局(OFAC)は、Tornado Cashの2019年の設立以来、犯罪者が同ツールを通じて70億ドル以上の仮想通貨を資金洗浄したと主張している。
Tornado Cashがサービス停止してしまった今、Unstoppable DomainsはWeb3ユーザーがSkiffの力を借りてエンドツーエンド(最初から最後まで)暗号化されたメールを送受信できる方法を模索している。
Unstoppable Domainsの上級副社長兼チャネルチーフであるSandy Carter氏は、Skiffとの統合の重要性を指摘しました。カーター氏は、プライバシーはWeb3にとって不可欠であると述べ、次のように付け加えた。
「私にとっては、プライバシーはWeb3の最も重要な理念の1つです。 我々は、すべてのWeb3アプリケーションに、ユーザーと直接(クラウドや企業などを通さず)関わる方法を持たせたいのです。そうでなければ、Web3の核心である、コミュニティを構築することができません。」
Unstoppable Domainsとの新しい契約について、SkiffのCEOであるアンドレ・ミリッチ氏は、現在、プライバシーにおいて興味深い時期であると述べた。同氏は、Skiffの主要製品はオープンソースかつ無料であることを強調し、「我々は、あなたのアイデンティティを本当の意味であなたの物にするために、できる限りのことをしています。」と述べた。
本記事は下記出典元の許諾の上、翻訳版記事を掲載しております。
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