Avraham Eisenberg氏の市場取引によってCurveが75%変動

Shutterstock cover by Varavin88 (edited by Mariia Kozyr)

 

Curveで起きた価格急変動

クリプト界で最も悪名高い”クジラ”の一人が、Curveに戦争を仕掛けている。

先月の1億ドルのMango Markets悪用の責任者である自称「応用ゲーム理論家」のAvraham Eisenberg氏は、Curve DAOのCRVトークンを空売りし始めている。オンチェーン・スルースは火曜日の朝、Eisenberg氏が8800万CRVトークンをレンディング・プロトコルであるAaveから借り、過去1週間の早い段階で市場に売り出したことに気づいた。

Curve Financeは、ステーブルコインやその他の低ボラティリティ資産に焦点を当て、低いスリッページと手数料を維持する分散型取引所だ。一般的にDeFiの中では保守的な選択肢とされており、そのため流動性プロバイダーの間で人気がある。CRVはそのガバナンストークンである。

Eisenberg氏の売りの圧力でCRVは0.40ドルまで下がり、彼はAaveのCurveプールからさらにCRVを借りて売ることができた。Eisenbergは、Curveの創業者であるMichael Egorov氏をターゲットにして空売りを行ったと多くの野次馬は推測している。Egorov氏はCRVトークンを担保に、清算価格0.25ドルのAaveのローンを保有していると報じられている。Eisenberg氏がCRV価格をこの水準まで押し上げることができればAaveの清算契約が発動し、Egorov氏のCRVが負債返済のために市場に売られ、価格をさらに押し下げることになる。

しかし複数の”クジラ”がEisenberg氏の攻撃を拾い上げ、CRVトークン価格を上昇させるためにロングポジションを開き始めた。「最初に、彼はMangoを狙いに来たが、私は声を出さなかった。」PleasrDAOのメンバーAndrew Kang氏は火曜日に、彼のCRVロングポジションの写真を添えてつぶやいた。「今、彼はDeFiの名付け親の一人のローンを狩ろうとしており、それは守るために足が置かれる時だ。」

その後の数時間でCurveは着実に上昇し、最終的には0.60ドルのすぐ上にあるEisenberg氏の清算レベルに到達した。Aaveの清算機構は、彼の負債を返済するためにUSDC担保を売って市場からCRVトークンを買い戻し始めたのだ。しかし、本日未明に0.40ドルでCurveをロングしていた多くの人もこのレベルあたりで利益を取り始め、清算を短く切り上げたようだ。このとき、Eisenberg氏のポジションのうち約500万ドルが清算された。本稿執筆時点では、彼のポジションは再び清算を始め、CRVを0.70ドル以上に押し上げている。

CRV/USD チャート (出典: Binance via TradingView)

 

このエピソードをEisenberg氏の損失とする見方は多いが、納得していない人もいる。Eisenberg氏のAaveのポジションが清算され始める前に、彼は「家族と過ごすために今日は休みます。」と謎めいたツイートをした。この投稿は、心理学を用いて相手や敵を操ることを目的とした戦術、「サイ・オプス」と広く受け止められている。つまり、Eisenberg氏は自分の最終的な計画を明らかにする前に、相手を誤った安心感で誘い出そうとしているのである。

Eisenberg氏はまた、CRV のオフチェーン・ロングポジションをもっと大きく持ち、Aave ローンを最初から清算して CRV の強気に拍車をかけ、ボラティリティから利益を得ようと考えている可能性がある。また、CRVの価格を押し下げ、Egorovの0.25ドルの清算価格に再挑戦するために、より多くの資本を使う前に彼は時間をかけているとの意見もある。

もう一つ、少し奇抜な説として、Egorov氏とEisenberg氏はCurveプロトコルに興味を持たせるために、最初からこのような光景を計画していたのではないかというものがある。偶然にも、Egorov氏は本日未明にCurveの次期ステーブルコインのコードをGitHubで公開した。

Eisenberg氏は、10月に価格操作戦術を使ってSolanaベースのMango Marketsプロトコルから1億ドルのユーザー資金を流出させてからクリプト界で悪名高い存在となった。Eisenberg氏は自身の正体を明かした後、Mango Marketsのチームと取引を行い、Mango Marketsが国庫資金を使って損失を補填するならば、盗まれた資金の半分を返してユーザーの損失を補填することにしたのだ。

Eisenberg氏はMango Marketsの悪用を「非常に収益性の高い取引戦略」と呼び、DeFiコミュニティーの怒りを買った。DeFiコミュニティの中には、Eisenberg氏は何も間違っていなかったと考える人がいる一方で、彼の行動とそのスペースへの悪影響を激しく批判する人もいる。

Eisenberg氏がやられたのか、それとも彼の一部清算がすべて計画通りだったのかは、まだわからない。DeFiの愛好家は今後どうなるのか注視している。アイゼンバーグはまた、Aaveの清算を止めるために担保として預けるためにお金を移動させているようだ。

ディスクロージャー:この記事を書いた時点で、筆者はETHとその他いくつかの暗号通貨を保有していた。

本記事は下記出典元の許諾の上、翻訳版記事を掲載しております。

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