クリプトマイニング企業Phoenix、アブダビで株式公開後50％急騰

Phoenixの株式公開は、ペルシャ湾地域におけるIPOへの意欲が、さまざまな要因から過去2年間で高まっているときに行われた。

ブルームバーグが報じたところによると、暗号通貨マイニング企業Phoenix Groupの株価は、アブダビでの株式公開を受け、火曜日に50％急騰した。記事によると、同社の株価は2.25ディルハムで始まり、11月5日にアブダビ証券取引所（ADX）で取引シンボルPHXで新規株式公開（IPO）した際の1.50ディルハムから大幅に上昇した。

アブダビのIHC、フェニックスの株式10％を取得

IPO期間中、クリプトマイニング企業は総額13.6億ディルハム（約3700万ドル相当）を調達した。

Phoenixによると、公募は予想の33倍という大規模なオーバーサブスクリプションで終了し、11月18日には120億ドル相当の注文があったという。同社は当初、IPO後の評価額を約24億7000万ドルと見積もっていた。

個人投資家に割り当てられたIPOの一部も180倍のオーバーサブスクリプションとなり、投資家の同社への信頼を示した。

公募に参加した投資家以外では、首長国の著名な王族が支配するアブダビ最大のコングロマリットであるインターナショナル・ホールディング社が、IPO前の10月初旬にフェニックスの株式10％を取得した。

Phoenixは今回のIPOについて、”単なる成果ではなく、Phoenixグループが世界的な成功を目指すための出発点である “と述べている。

ブルームバーグによると、同社の株式公開は、原油価格の高騰、国有企業の民営化を目指す政府の取り組み、投資家の旺盛な需要など、さまざまな要因からペルシャ湾地域のIPO意欲が過去2年間で高まっているときに行われた。

しかし、この地域のブームは、積極的な金利引き上げや経済成長への懸念から活動が低迷している世界の上場市場とは対照的である。

拡大計画とビジョン

Phoenixは12月4日のプレスリリースで、今後事業を拡大し、ビットコイン（BTC）マイニングの革新、再生可能エネルギーベンチャー、戦略的買収に注力すると述べた。

「IPOを間近に控え、将来の野心的なビジョンを発表できることを嬉しく思います。ビットコイン・マイニングの革新、再生可能エネルギー・ベンチャー、高度な製造能力、戦略的買収という4つの柱を軸に、当社はテクノロジーの展望を再定義する態勢を整えています。」とPhoenixグループの共同設立者であるBijan Alizadehfard氏は述べた。

アラブ首長国連邦での足跡をさらに拡大するため、同社はアブダビ政府との合弁事業に参入し、公共政策と民間部門のイノベーションの融合の成功例を示す。

Bijan Alizadeh Fard氏とMunaf Ali氏によって2017年に立ち上げられたPhoenixは、クリプトマイニングとブロックチェーン分野の重要なプレーヤーとなり、世界中の新興経済の採用を推進する革新的なソリューションの開発で知られている。アラブ首長国連邦を拠点とする同社は、独自のブロックチェーン技術と先進的なクリプトマイニング業務の開発と導入を世界的に成功させてきた。

同社は現在、中東最大級のデジタル資産マイニング施設の建設に取り組んでいる。

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