この開発は、ヨーロッパ全域で事業を拡大するというコインベースの目標に沿ったものである。
スペイン銀行は、米国のクリプト取引所コインベースが同国内の個人・機関投資家向けに各種サービスの提供を開始することを承認した。これは、同取引所が正式に登録され、同国の既存のマネーロンダリング防止法(AML)を完全に遵守していることが確認されたためである。
2021年10月、スペイン銀行はクリプト企業に対し、国内でのAMLコンプライアンス取得を支援するガイダンスを発表した。このガイダンスでは、マネーロンダリングやテロ資金供与などの犯罪行為を防止するための取り組みについて、詳細な報告書を提出するよう企業に求めている。
コインベースによると、この登録によってスペインのユーザーは同社のサービスをフルに利用できるようになった。つまり、クリプト資産を取引所に保持したり、ユーロで売買したりすることができるようになった。9月22日の公式声明の一部にはこうある:
「この登録により、コインベースはスペインのリテールおよび機関投資家ユーザーに対し、国内の法的枠組みを遵守した当社の製品およびサービス一式を提供できるようになります。」
コインベースがスペインでの登録取得に熱心であったことは特筆に値するかもしれない。この取引所は、同国の人口の3分の1近くがデジタル資産に対して前向きな姿勢を持っているという事実に後押しされた。この割合のスペイン住民は、クリプトが金融の未来だと強く信じている。
コインベースがAML登録を確保したもう一つの要因は、クリプトが徐々にスペインで2番目に好まれる支払い方法になってきたことだ。興味深いことに、同地域におけるクリプト決済は現在、従来の銀行送金をも上回っている。
コインベースは、欧州全域で事業を拡大することを目標としている。コインベースは、ヨーロッパ大陸で強力なプレゼンスを確立することを目指している。しかし、それ自体は世界的な拡大計画のごく一部である。
コインベースの国際・事業開発担当副社長であるナナ・ムルゲサン氏も、この拡大計画を認めている。しかし、同取引所は世界中で規制遵守を徹底するために手段を選ばないと付け加えた。その点を強調するために、彼は次のように述べた:
「昨年だけでも、イタリア、アイルランド、オランダでVASPの登録を取得し、シンガポールでは基本承認と上市、ブラジルでは上市、そして最近ではカナダで上市した。」
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