高いエネルギー消費量が課題として残る中、マイニング業者がより持続可能なエネルギー源を採用しない限り、暗号通貨マイニングの成長は停滞する可能性があります。
週末の相場上昇に続き、ビットコインのマイニングによる収入は、2023年の最初の月に最大で50%増加しました。エネルギーコストの上昇、地政学的緊張、また長引く「暗号の冬」により、2022年はビットコインのマイニングコミュニティにとって厳しい年となりました。その結果、12月までに、ビットコインのマイニングの収入はわずか1,360万ドル(約17億8千万円)にまで落ち込んでいました。
多くのマイニング企業が数カ月間、生き残りをかけて奮闘した結果、多くの企業は操業停止を余儀なくされました。世界最大のビットコインマイニング企業の1つであるCore Scientificは、9月から12月の間に約4億3500万ドル(約570億円)の純損失を記録した後、破産を申請しました。
ビットコインの相場上昇で、業界の収益が少なくとも50%増加した後では、その「暗号の冬」すべてが長い歴史のように思えます。1月1日に1530万ドル(約20億円)だった収益は、マイニング報酬と取引手数料を通じて、1月30日までに約2300万ドル(約30億円)に増加しました。
一方、ビットコインのマイニング難易度も、より多くのマイナーが復帰したことで上昇を続けています。1月21日の26.64兆回と比較すると、ブロック高774,144で39.35兆となり、採掘難易度は48%上昇したことになります。
歴史的に見て、ネットワークの難易度が高い時期は、常にビットコイン価格が上昇しています。これは、マイナーのビットコインのマイニング収入が増えることを意味しています。逆に価格が下がると、マイニングが採算に合わなくなり、ビットコインマイナーはオフラインになる傾向にあります。その影響で、ネットワークの難易度も下がります。
同様に、ビットコインのマイニングのハッシュレートも史上最高値まで上昇しています。本稿執筆時点では、ハッシュレートは311エクサハッシュ/秒(EH/s)でしたが、今後も、より多くのマイナーがネットワークに復帰することで、ハッシュレートは上昇を続けると予想されます。
高いエネルギー消費量が課題として残る暗号通貨のマイニングは、マイナーがより持続可能なエネルギー源を採用しない限り、成長が停滞する可能性があります。最近、Gridless Computeはマラウイで新しいマイニングプレースのテストを開始しました。同社は、同国の河川を利用した水力発電所の余剰エネルギーを活用することを期待しています。
暗号通貨のマイニング企業も、再生可能資源から生成される余剰エネルギーを利用することができます。例えば、2021年、Marathon Digital Holdingsは、テキサスの風力発電所から余剰エネルギーを引き上げました。これにより、風力発電所の出力が安定し、混雑を回避することができました。
本記事は下記出典元の許諾の上、翻訳版記事を掲載しております。
「NFT×写真」のゲーム!GALLUSYSのSNPIT(スナップイット)とは?
NFTによる参加型の街づくり!東急の「SHIBUYA Q DAO」とは?
商業利用できる!ディー・エル・イーのWeb3プロジェクト「鷹の爪団NFT」とは?
日本発のブロックチェーン!Astar Foundationがアジア市場に注力する理由とは?
Web3と規制・政策の「いま」と「これから」 元当局者・クエストリー内田氏が読み解く国家戦略の行方
レイヤー2「INTMAX」とは?真の金融インフラを開発する日置玲於奈氏の展望に迫る
ログイン
新規登録(無料)