米国債10年物利回りが再び5%を超え急騰、ダウ先物は200ポイント暴落

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米国債利回りの上昇が相場を圧迫し、ウォール街の週足は弱気なスタートとなった。FRBが長期金利の上昇を計画しているため、利回りは5%を超えて急上昇した。

10年物米国債利回りが10月23日(月)の今日も急上昇し、ウォール街を覆うマクロ圧力は続いている。米連邦準備制度理事会(FRB)による長期金利の引き上げに備える投資家の動きから、国債利回りは数年来の高水準で推移している。

米国東部時間午前5時54分頃、指標とされる10年物国債利回りは9ベーシスポイント上昇し、5.014%に達した。同様に30年債利回りも約8ベーシスポイント上昇し、5.173%に達した。利回りは債券価格に反比例して動くことに注意する必要がある。

10年債利回りが5%を超えたのは2007年7月以来のことである。この急騰は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けてのもので、経済成長率を低下させる必要があるとしても、インフレ率を持続的に2%まで低下させるという中央銀行の揺るぎないコミットメントを強調した。

フェデラルファンド金利に連動する先物は現在、中央銀行が次回の金融政策決定会合で主要金利を5.25%から5.5%の目標レンジ内で据え置く可能性が98%であることを示している。

さらに月曜日には、750億ドル相当の3ヵ月物国庫短期証券と680億ドル相当の6ヵ月物国庫短期証券の入札が予定されている。

ダウ先物は200ポイント下落

月曜日は、国債利回りが上昇し、トレーダーはハイテク業界の大手企業の決算発表を控えていたため、株式先物は下落に直面した。

ダウ工業株30種平均に連動する先物は227ポイント(0.7%)下落した。同様に、S&P500先物は0.8%、ナスダック100先物は0.9%下落した。

S&P500種株価指数は2.4%下落し、3週間ぶりのマイナスとなった。ダウ工業株30種平均は1.6%安、ナスダック総合株価指数は3.2%安で2週連続のマイナスとなった。

来週は決算シーズンで、アルファベット(NASDAQ: GOOGL)、アマゾン・ドット・コム(NASDAQ: AMZN)、メタ・プラットフォームズ・インク(NASDAQ: META)、マイクロソフト・コーポレーション(NASDAQ: MSFT)など、大手ハイテク企業が決算発表を控えている。これらの決算報告は、株式市場に関する重要な洞察を提供することが期待されるため、投資家の間で非常に期待されている。しかし、カーソン・グループのチーフ・マーケット・ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は楽観的な見方を示した。彼は言う:

「経済や今後の見通しについて、前向きな強さが続くことを期待したいです。見出しは確かに怖いです。しかし、ファンダメンタルズはかなり強いです。予想以上に好調な決算が続くでしょう」。

国債利回りの上昇がイーサリアムに影響を与える可能性

国庫利回りの上昇は通常、クリプトのようなリスクオン資産に影響を与える。しかし、ビットコインよりもイーサリアムに大きな影響を与えているようだ。

クリプト投資家は、イーサリアムのブロックチェーンの運用をサポートするためにイーサトークンを差し入れることで報酬を得る機会があり、これはコインの価値を高める潜在的な要因であると考える人もいる。しかし、これらのトークンのステーク報酬は年率3.5%に減少しており、過去10ヶ月で記録された最低水準に近く、最近のピークである8%超を大きく下回っている。

このリターンは、伝統的な金融システムの基盤を形成している米国国債が提供する5%の利回りにも及ばない。この格差は、パンデミック期に流行した超低金利からの脱却により、時折変動するクリプト市場の魅力がいかに低下したかを浮き彫りにしている。

本記事は下記出典元の許諾の上、翻訳版記事を掲載しております。

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