CoinbaseがフランスでVASPライセンスを取得

Coinbaseはフランスで正式にライセンスを取得し、フランスのユーザーに取引、カストディ、その他いくつかの関連暗号サービスを提供できるようになった。

アメリカの大手暗号取引所Coinbase Global Inc (NASDAQ: COIN)は、フランスで仮想資産サービスプロバイダー(VASP)として正式に登録された。同取引所は、同国で暗号資産関連サービスを取り扱うことが完全に許可されており、ヨーロッパへの拡大を継続することができる。

フランスのユーザーは現在、法定通貨または他の暗号資産に対してサポートされている暗号通貨を売買することができ、またカストディを含むリテールおよび機関サービスを利用することができる状態だ。CoinbaseのEMEA副社長兼地域マネージング・ディレクターのDaniel Seifert氏によると、「フランスでVASPの地位を獲得したことで消費者の資産の安全性を確保し、コンプライアンスを優先しながら次の10億人をクリプトに取り込み、可能な限り最善の方法で世界的な成長を続けることができると考えています。フランスには活発なWeb3エコシステムがあり、我々はそれに貢献できることに興奮しています。」と述べた。

Coinbaseの発表によると、フランスでのサービス提供は一般的な需要のために必要であった。この出版物は、フランスの成人の10％がすでに暗号通貨を所有している一方で、24％が今後12ヶ月のうちに暗号資産を購入、売却、または取引する予定であると結論付けた新しい調査を参照している。この調査ではフランスの成人の60％が現在の世界金融システムが権力者を不当に支援していることを懸念しており、クリプトによる非中央集権化もうなずけるとしている。

発表によると、フランスはCoinbaseの “Go Deep, Go Broad “という国際展開戦略の重要な国の一つである。基本的に、Coinbaseはいくつかの市場への拡大を望んでおり、この目的を達成するために「管轄区域をまたがる高水準の規制当局との提携に専念」している。フランスを達成したことで、Coinbaseはすぐに別の国に照準を移すだろう。

フランスがCoinbaseのMiCA拡大国リストに加わる
CoinbaseはEUの暗号資産市場（MiCA）規制への支援にも言及している。Coinbaseはすでに昨年12月にアイルランドでVASPライセンスを取得しているが、最近EU地域全体の中心的な規制拠点として同国を選んだ。10月現在、Coinbaseはアイルランドに100人の従業員を抱えている。

Coinbaseによると、フランスは技術革新と技術の進歩に定評があり政府も前向きだという。同国の評判には、強固な技術インフラ、盛んなWeb3のスタートアップエコシステム、文化遺産なども含まれる。これらの特徴により、フランスは「イノベーションの世界的な磁石」となっているとCoinbaseは述べた。

Coinbaseの拡大戦略は、暗号通貨分野の規制が明確な国を優先している。

9月の声明で、Coinbaseの国際・事業開発担当副社長であるナナ・ムルゲサンとCoinbaseの国際政策担当副社長であるトム・ダフ・ゴードンは米国を批判した。

彼らによると、世界の他の国々は暗号規制に関して前進しており、新しい暗号資産に関する前向きなルール変更が度々行われている。しかし米国ではその代わりに裁判所を通じた既存のルールや新たな規制の施行を利用している。Coinbaseは、他国が前進する一方で米国は自国を傍観していると警告している。世界の金融エコシステムにおける影響力を失いかねないと主張している。

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