ビットコインネットワークのハッシュレートが新高値を記録し、上位暗号通貨が底を打った兆候となる可能性がある。
・ビットコインのハッシュレートは、先週242エクサハッシュ/秒と過去最高を記録。
・ビットコインのハッシュレートは、7月193エクサハッシュ/秒まで減少した。
・価格とハッシュレートは歴史的に相関関係にあるため、ここ最近のハッシュレートの上昇は新たな上昇トレンドの始まりの引き金となる可能性がある。
ビットコインのハッシュレートは夏の暴落から回復した。2011,2018,2021年に底値を記録した時とほぼ同時期の底値記録であり、これはビットコインが底打ちした可能性を示している。
Glassnodeによると、上位暗号通貨のハッシュレートは過去7日間で242エクサハッシュ/秒という史上最高値に達した。ハッシュレートと価格の底値は歴史的に強い相関関係にあるため、この動きはビットコイン投資家たちにとって朗報であろう。
ビットコインはマイナーに依拠したProof-of-Workコンセンサスメカニズムによって安全性が担保されている。マイナーは非常に難解な数式を解き新しいブロックを生成し、ブロックチェーンに付け加える。ハッシュレートは、この数式読解に関与する現時点での計算能力の計算量を示す。史上最高値となる242エクサハッシュ/秒は、膨大な処理能力を意味する。「これは地球上の77億5,300万人がそれぞれ毎秒当たり約億回ハッシュ計算をすることと同様だ」とGlassnode社は述べる。
ビットコインは、6月上旬に約230エクサハッシュ/秒という記録的なハッシュレートとなった。しかしその後、ビットコインの価格は約28,000ドルから18,000ドルまで下落し、ハッシュレートの193エクサハッシュ強/秒というハッシュレートの減少につながった。これは中国の暗号マイニング禁止令により、中国国内の組織的マイナーたちがマイニングを停止し、世界中に事業移転せざるを得なかった2021年夏以来のハッシュレートの大幅減少である。
Bitcoin mean hashrate (7-day moving average) (Source: Glassnode)
ビットコインのハッシュレートの回復は注目に値する。ハッシュレートの指標とビットコインの価格動向、特にサイクルの底値との間には相関関係からである。2011年、ビットコイン価格が3か月間で28ドルから2.25ドルに急落した。この時、ハッシュレートも14兆エクサハッシュ/秒から7兆エクサハッシュ/秒へと減少した。ここで重要なことは、ハッシュレートと価格は同時に底値を記録したことである。
2018年も同様の傾向が見られた。12月15日にビットコインは3,217ドルという低さを記録したが、同日にハッシュレートも34エクサハッシュ/秒の底値を記録したのである。最近では、2021年夏、ビットコインが30,000ドルに到達する20日前にハッシュレートは86エクサハッシュ/秒から回復した。その数週間後ハッシュレートは史上最高値まで上昇したのである。
ビットコインのHash Ribbons指標もビットコインの回復の兆しを示している。Hash Ribbons指標は30日移動平均線と60日移動平均線の比率を使っている。過去2年間、30日が移動平均線が60日移動平均線を追いこすと、繰り返し価格上昇トレンドの始まりの兆しを示してきた。この2本のトレンド線は8月20日にそのような形で交差している。
Bitcoin hash ribbons (Source: Glassnode)
CoinGeckoのデータによると、ビットコインは現在20,086ドルで取引されており、過去24時間のうちに2.9%上昇している。上位暗号通貨は9月13日から20,380ドルから18,310ドルというタイトな幅で成長している。上位暗号通貨は現在、2021年11月に記録した69,000ドルのピークから70%以上減少している。
本記事は下記出典元の許諾の上、翻訳版記事を掲載しております。
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