Canon USAは、写真NFTに特化した新しいイーサリアムNFTマーケットプレイスである、「Cadabra」を近日中に立ち上げると発表しました。Canon USAは以前、2022年に同ブランドの商標を申請しています。このプラットフォームでは、スポーツ、ライフスタイル、野生動物など、さまざまなカテゴリの写真が提供される予定です。
キャノンのマーケットプレイス開設は、NFT分野への最初の進出ではありません。以前、キャノンはImmutable Imageと共同でSolanaを開発しました。この共同開発は2022年7月にNFTのドロップを成功させました。また、Solanaをベースにしたコレクションは、Sam Abell、Melvin Sokolsky、Joyce Tenneson、などといった有名写真家の写真をトークン化したものでした。
WAXの戦略責任者であるMichael Mulcahy氏は、キャノンがNFTに参入することは、業界にとって重要なニュースであると考えています。Mulcahy氏は「写真界で確固たる地位を築き、信頼されているブランドであるキャノンは、幅広いアーティストやコレクターをNFTスペースに惹きつける可能性を秘めています」と述べました。
Cadabraに関する情報はまだ少ないですが、イーサリアムチェーン上でミント化された写真集の、初期ドロップを提供することが示唆されています。さらに、参加したフォトグラファーは、キャノンで画像の物理的なコピーを印刷することができます。これにより、キャノンはデジタルアートをデジタル空間から拡張し、デジタルクリエイターが物理的な展示物を持つことを可能にします。
アクセシビリティを確保するため、カダブラはクレジット、またはデビットカードとクリプト通貨による購入をサポートします。キャノンは、このプラットフォームに招待する写真家をまだ明らかにしていませんが、興味のある写真家は、カダブラのウェブサイトからサインアップして、このプラットフォームとその提供物に関する詳細情報を受け取ることができます。
一方、イーサリアムネットワーク上で鋳造されたNFTについては、長年の懸念があります。 2021年、アーティストのジョアニー・ルメルシール氏が自分のNFTの販売を停止し、彼はたった1回の販売で、物理的なアトリエが2年間活動をし、排出した以上の量の二酸化炭素排出量を発生させてしまう危険性主張しました。
Cambridge Centre for Alternative Financeのレポートによると、Cadabraが運用されるイーサリアムネットワークのエネルギー消費量は、カタール国全体のエネルギー消費量に相当するといいます。
このような懸念があることから、キャノンが自社のマーケットプレイスが環境に与える可能性のある影響をどのように扱うかは未知数だと言えるでしょう。5本記事は下記出典元の許諾の上、翻訳版記事を掲載しております。
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