観光産業とWeb3・メタバースの融合へ!エイチ・アイ・エスが考える未来の旅行とは?

 日本国内においても、NFTやメタバースを活用した企画やプロモーションが登場し始めた。しかし多くの場合、これらの企画はスタートアップが中心となって仕掛けている。なぜなら変化の速い先端領域では、フットワークの軽さが求められるからだ。

このような市場環境において、大企業でありながらWeb3やメタバースの専門部署を設立した会社が存在する。大手旅行会社である株式会社エイチ・アイ・エス(東京都港区、以下HIS)だ。このHISでは、観光産業と先端技術を組み合わせた新たなビジネスモデルを模索している。

実際に、HISが大手ライブ配信アプリと協業企画したメタバースイベント「HIS トラベルワールド」では、若者を中心として200万人を超えるユーザーが集まったという。この他にも、国内の有名NFTコミュニティ「WAFUKU GEN(わふくジェネ)」とのコラボ企画を開催するなど、Web3やメタバースと旅行を組み合わせた新たな企画を打ち出している。

しかし一体、どのような経緯で旅行業界の大手であるHISが先端技術への挑戦を決めたのか。また、NFTやメタバースの活用によって、観光業はどのように進化するのか。

今回は、同社のWeb3.0・バーチャルプロジェクト事務局でプロジェクトマネージャーを務める山谷 和洋氏へ、以下の項目について聞いた。

  • HISが、Web3やメタバースに参入する理由
  • Web3やメタバースの活用によって、観光産業はどのように進化するのか
  • 提携先のNFTプロジェクトを選定する際の基準とは

金融やITの業種を除いて、専門部署を立ち上げてまでWeb3やメタバースへ挑んでいる大企業は珍しいであろう。自社事業と先端技術との融合を目指そうとしている読者にとって、旅行会社大手の取り組みは大いに参考となるはずだ。

「観光業×先端技術」で実現する新たな旅行の形とは

株式会社エイチ・アイ・エス 未来創造室 Web3.0・バーチャルプロジェクト事務局 プロジェクトマネージャー 山谷 和洋氏

ーまず、Web3.0・バーチャルプロジェクト事務局について、どのような組織なのかをお聞かせください。

 

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