NFTとは?初心者向け基礎知識やNFTアート・ゲームの始め方をわかりやすく解説

「NFTとは何か?」「NFTアートやゲームの始め方は?」など気になりますよね。

結論、NFTとは「ブロックチェーン技術により唯一無二であることが保証されているデジタルデータ」を指します。

仮想通貨やマーケットプレイスなど、関連サービスを介して自由に取引されます。

本記事では、NFTの仕組みや特徴をわかりやすく説明し、国内外のトレンドや活用事例を踏まえて、NFTが注目されている理由や将来性について解説します。

また、NFTの取引を始めたい場合は、NFTの購入方法や制作・販売方法、投資方法の詳細、その際に利用する仮想通貨の銘柄や仮想通貨取引所、ウォレット、マーケットプレイスについてご確認ください。

最後まで読むと、NFTとは何か理解した上で、取引を簡単に始めることができます。

目次

NFTとは

白いNFTの文字

出典:Milad Fakurian

 

NFT(Non-Fungible Token)とは、ブロックチェーン上で発行される代替不可能なトークンを指します。

そのため、日本語では「非代替性トークン」と訳されます。

コード

出典:Markus Spiske

NFTのより具体的なイメージとしては「ブロックチェーン技術により唯一無二であることが保証されているデジタルデータ」と理解することができます。

NFTは、ブロックチェーン上に発行元が記録されているため、同じ画像データを用いられていても、正規品と偽物の判別が可能です。

NFTの仕組み

NFTは、 DAI や LINK などの FT(ファジブルトークン)とは異なり、個々のトークンは完全に固有のものであり、分割できません。

ブロックチェーンを公開された台帳として使用することにより、所有権を割り当てたり、主張したりすることを可能にします。

パソコンを操作する手

出典:Glenn Carstens-Peters

また、NFTの記録は、取引を実施する度に、不特定多数の参加者(ノード)の承認に基づき更新されます。

このような仕組みにより、NFTはブロックチェーンにおける非代替性を維持し、唯一無二のデジタルデータとして保証されています。

NFTの基礎技術|ブロックチェーン

NFTは、基礎技術としてブロックチェーンを採用しています。

ブロックチェーンは、分散型台帳技術と呼ばれており、データベースの一部(台帳情報)を参加者同士で共通化します。

その際、ブロックチェーンの参加者は、データベースの一部を個々のシステム内に保有し、更新時に合意を取ることで内容の正当性と一貫性を確保します。

 

ブロックチェーンのイメージ

出典:Shubham Dhage

上記より、ブロックチェーンにおけるデータ連携が容易となり、第三者機関による偽装や改ざんの監視なしに、台帳情報を厳密に管理することができます。

NFTの主要ブロックチェーン|イーサリアム(Ethereum)

NFTが発行されている主要なブロックチェーンは、イーサリアム(Ethereum)です。

イーサリアムのコインと青い布

出典:Traxer

イーサリアムは、ヴィタリック・ブテリン氏などにより開発された「レイヤー1」のブロックチェーンで、スマートコントラクト機能を搭載しています。

イーサリアムを基礎技術とするNFTは「ERC721規格」を基礎要素として採用しており、仮想通貨「ETH(イーサ)」を使用して取引されます。

NFTの4つの特徴とメリット

NFTの特徴は主に4つあります。

  1. 唯一性
  2. 取引可能性
  3. 相互運用性
  4. プログラマビリティ

下記では、各特徴について解説します。

また、NFT化していないデジタルデータの特徴と比較し、デジタルデータをNFTとして取り扱うメリットを解説します。

特徴①唯一性

NFTの特徴は、デジタルデータの唯一性を保証できることです。

一輪だけ異なる色の花

出典:Arisa Chattasa

なぜなら、デジタルデータに識別情報を付与し、ブロックチェーン上の非中央集権的な体制下で共同管理しているからです。

一方、NFT化されていないデジタルデータは、識別情報がなく、中央集権的な体制下で管理されているため、偽造や改ざんが発生する可能性があり、唯一性の保証は困難です。

したがって、NFTは、唯一無二の正規品として保証されているデジタルデータを、セキュリティ性が高い管理体制の下で安全に取引できるメリットがあります。

特徴②取引可能性

NFTの特徴は、デジタルデータを個人間で直接取引できることです。

スマートフォンを操作する人たち

出典:Creative Christians

NFT化されていないデジタルデータは、プラットフォーマーや権利管理団体などの第三者が個人間の取引に介入し、取引条件の制限や仲介手数料の徴収を行います。

したがって、NFTは、特定の中間団体の介入なしに、個人間で自由にデジタルデータを取引できるメリットがあります。

特徴③相互運用性

NFTの特徴は、ERC721規格など、採用するブロックチェーンの基礎要素が同一規格であれば、様々なプラットフォームで相互的に運用できることです。

オンラインゲームが表示されているパソコン

出典:ELLA DON

たとえば、ブロックチェーンゲームのNFTアイテムは、同一規格のウォレットで管理しながら、同一規格のマーケットプレイスで売買することができます。

一方、NFT化されていないデジタルデータは、運用できるプラットフォームは単一で、仮想世界の価値を現実世界の価値に置き換えることは困難です。

したがって、NFTは、仮想世界のデジタルデータを複数のプラットフォームで運用し、さらにそれを現実世界の価値に変換できるメリットがあります。

特徴④プログラマビリティ

NFTの特徴は、デジタルデータに付加機能をプログラムできることです。

プログラマビリティの代表例として「スマートコントラクト」を紹介します。

スマートコントラクト

スマートコントラクトとは、デジタルデータをNFT化する際に、取引に関わる契約条件を事前に設定し、それが自動的に実行される機能です。

作業中に居眠りをするクリエイター

出典:Nubelson Fernandes

たとえば、デジタルデータの販売総数を制限したり、製作者が一次流通以降も報酬を獲得できる環境を整えることができます。

一方、NFT化されていないデジタルデータは、プラットフォーマーや権利管理団体などの第三者が取引条件を設定したり、製作者が一次流通以降に報酬を獲得できることは稀です。

以上より、NFTは、特定の中間団体の介入なしに、デジタルデータを取引する際の仕組みを事前に設計できるメリットがあります。

NFTのが注目される3つの理由

NFTが今注目されている理由は主に3つあります。

  1. 現実世界の資産になる
  2. 投資対象になる
  3. 所有を超えた付加価値がある

下記では、各理由について詳しく解説します。

注目理由①現実世界の資産になる

NFTは、現実世界の資産として取り扱うことができます。

米ドルを持つ手

出典:Alexander Mils

なぜなら、非代替的なデジタル資産として保証されているからです。

たとえば、マーケットプレイスでNFTを取引すると仮想通貨を獲得できますが、それらは仮想通貨取引所などで現実世界の通貨に換金することができます。

注目理由②投資対象になる

NFTは、資産価値が変動するため投資の対象になります。

投資テーブル

出典:Morgan Housel

たとえば、NFTの希少性や需要が高まることで、投資による獲得できる収益も高まります。

NFTの投資方法は、主に2種類あります。

  • 転売
  • ステーキング

転売は、マーケットプレイスで購入したNFTを再度出品し、購入額より高値で売却することで、キャピタルゲインの獲得を目指します。

ステーキングは、保有するNFTをブロックチェーンに預けることで、インカムゲインの獲得を目指します。

NFTの投資方法について、より詳しい解説は「NFTの投資方法」をご確認ください。

注目理由③所有を超えた付加価値がある

NFTの一部は、所有を超えた付加価値があります。

ライブハウスで手を挙げる人たち

出典:William White

たとえば、近い価値観を持つメンバーが形成する民主的なコミュニティが発行するNFTを購入・所有することで、その運営に関わることも可能です。

代表的な例として、DAO(Decentralized Autonomous Organization)があります。

DAO

DAOとは、ブロックチェーン技術の活用により高い透明性を担保した上で、参加メンバーの提案や投票に基づき、民主的な組織運営を行うコミュニティです。

日本語では「分散型自律組織」と訳されます。

NounsDAO公式サイトの画像

出典:Nouns DAO

たとえば、NounsDAOは、NFTアイコン「Nouns」の購入者に、コミュニティに参加する権利や提案・決定に関するガバナンスに参加する権利を付与しています。

NFTの海外・国内トレンド

NFTに関するトレンドを紹介します。

両者を比較すると、NFTへの関心が高まったタイミングは、海外より国内の方が2年以上遅く、日本の大手企業による本格的な市場参入も2021年以降と遅れています。

海外のNFTトレンド

海外のNFTトレンドの概要を紹介します。

  • 2017年:黎明期
  • 2018〜2019年:認知・関心が高まる
  • 2020年:市場が急拡大する
  • 2021年:資産価値が高騰する
  • 2022年:SNSで運用可能となる

海外では、2017年に世界最古のNFTと呼ばれるコレクティブコレクションが登場し、その後ブロックチェーンゲームが流行することで、NFT技術への関心が一気に高まりました。

2020年以降には、著名人によるコレクティブコレクションの保有や数億円単位でのオークション落札が話題となり、NFTコンテンツの資産価値が高騰しました。

さらに、大手企業がNFTコンテンツを制作するベンチャー企業を買収するなど、NFT技術が様々な業界に展開された末、2022年にはSNS上でNFTを運用できるようになりました。

下記では、特に注目すべきトピックを解説します。

NFTに関する日本国内のトレンドについては「国内のNFTトレンド」をご確認ください。

2017年6月 CryptoPunksリリース

CryptoPunks(クリプトパンクス)は、世界最古のNFTと呼ばれるNFTアートのコレクティブプロジェクトです。

CryptoPunks公式サイトの画像

出典:CryptoPunks

コレクションは合計10,000個で構成されています。

カナダのプログラマーであるジョン・ワトキンソン氏とマット・ホール氏が、イーサリアム上のデジタル版コレクターズアイテムとして試験的に作成したことが契機となりました。

CryptoPunksのデザインは24×24サイズのドット絵で、独自のアルゴリズムにより5種類のタイプと87種類の属性をランダムに組み合わせて自動生成されます。

CryptoPunks公式サイトの高額NFTランキング

出典:CryptoPunks

リリース当初は無料で配布されていたコンテンツですが、2022年2月に#5822が8,000ETH(約27億円)で売却されるほど資産価値が高騰しました。

また、2022年11月には、#305がマイアミ現代美術館に寄贈されています。

2017年11月 CryptoKittiesリリース

CryptoKitties(クリプトキティーズ)は、猫を育成・交配し、コレクションしたり、マーケットプレイスで売買できるNFTゲームです。

CryptoKitties公式YouTube動画

出典:CryptoKitties

ブロックチェーンゲームの起源とされています。

CryptoKittiesの開発・提供は、ブロックチェーンやNFT関連事業を展開するカナダの企業Dapper Labs(ダッパーラボ)が手がけています。

CryptoKittiesは、Play to Earn(P2E)形式のゲームで、保有している猫を交配し、新たな猫を生成して他のユーザーに売却することで仮想通貨を稼ぐことができます。

出典:CryptoKitties

過去には、両親の特徴を引き継ぐことなく生成されるレア猫が、一匹2,000万円程度の高値で取引されたこともあります。

2018年12月 Sorareリリース

Sorare(ソラーレ)は、ファンタジーフットボールゲームと呼ばれるNFTゲームです。

サッカー選手のトレーディングカードを収集して5人チームを編成し、現実世界の試合成績を反映して獲得できる合計スコアの高さを競います。

Sorare公式サイトのトップ画面

出典:Sorare

Sorareのユーザーは、週に2回、現実世界の試合と並行して更新されるスコアの合計値が上位に入賞すると仮想通貨や希少性の高いトレーディングカードを獲得することができます。

2021年3月には、クリスティアーノ・ロナウド選手のトレーディングカードが、市場最高額の289,920ドル(約3,166万円)で売却されて話題となりました。

また、2021年9月には、ソフトバンクグループが主導した資金調達ラウンドで、Sorareを運営しているSorare社が6億8,000万米ドル(約745億円)の資金を調達しました。

2019年12月 CryptoKicks特許登録

アメリカのスポーツブランド企業NIKEが「CryptoKicks(クリプトキックス)」の特許を取得しました。

CryptoKicksは、NFTとしてシューズを保有し、生成できるサービスです。

RTFKT公式YouTubeの動画

出典:RTFKT

現実世界で購入したシューズのデジタルデータをNFTとして保有することができます。

また、保有するNFTを組み合わせて新たなシューズを生成し、他のユーザーに売買することも可能です。

2022年12月には、Move to Earn(M2P)機能など、モバイルアプリと連動して最新テクノロジーを体験できるスニーカー「Cryptokicks iRL」の抽選販売が話題となりました。

2020年10月 NBA TopShotリリース

NBA TopShotは、NBA選手のプレーハイライト動画が楽しめるNFTトレーディングカードです。

開発・提供は、CryptoKittiesを手がけるカナダの企業Dapper Labs(ダッパーラボ)が行っています。

NBATopShotの公式サイトの画像

出典:NBA TopShot

NBA TopShotは、同じくDapper Labsが開発しているフロウ(FLOW)というブロックチェーン上の専用プラットフォームで取引されます。

特に高額な値段で取引されるコンテンツは、神業プレーや有名シーンの動画を格納したレアカードです。

ロサンゼルス・レイカーズ所属のレブロン・ジェームズ選手が、2019-20シーズンのNBAファイナルで決めたダンクシュートは約230ドル(約2,760万円)で売却されました。

2021年3月『Everydays: the First 5000 Days』6,940万ドル(約75億)で落札

『Everydays: the First 5000 Days』は、アメリカで最も有名なデジタルアーティストのひとりBeepleが制作したNFTアートです。

デジタルアート作品を毎日制作するプロジェクト「エブリデイズシリーズ」で制作されたデジタル画像5,000枚がコラージュされています。

CHRISTIE'S公式サイトのオークションページ

出典:Christie’s

本作品は、イギリスの老舗オークションハウスクリスティーズにNFTとして初めて出品された後、NFT史上最高額の約6,935万ドル(約75億円)で落札されました。

Beepleは、その後も多数のNFTアートに関するプロジェクトを推進しています。

歌手のマドンナとコラボレーションしたデジタルアニメーションは、2022年5月にマーケットプレイスSuperRareで約63万ドル(約8,140万円)で落札されて話題となりました。

2021年4月 BAYCリリース

BAYC(Bored Ape Yacht Club)は、Ape(猿人類)をモチーフにしたNFTアートのコレクションプロジェクトです。

BAYC公式サイトのサービス紹介

出典:BAYC

コレクションは合計10,000個のBored Ape NFTで構成されています。

BAYCの制作はアメリカの企業Yuga Labs(ユガラボ)が手がけており、同社は2022年3月にCryptoPunksの知的財産権などを取得しています。

BAYCは、海外セレブや人気スポーツ選手などが保有してることから、現在最も人気の高いNFTコレクションのひとつとして評価されています。

BAYC公式サイトのサービス紹介

出典:MAYC

BAYCのデザインは、独自のアルゴリズムにより顔の形や表情、服装など170以上の属性をランダムに組み合わせることで、自動生成されています。

また、BAYCの保有者は、チャットツールDiscordのグループへ参加して、交流することができます。

BAYC公式サイトのサービス紹介

出典:MAYC

さらに、2021年8月には、保有者特典として、MAYC(Mutant Ape Yacht Club)を生成できるSerumと呼ばれるエアドロップが配布されて話題となりました。

2021年4月 世界初のツイート291万5835ドル(約3億1,640万円)で落札

Twitter社の当時CEOジャック・ドーシー氏による世界初のツイートが、NFTアートとしてオークションに出品後、290万ドル(約3億1000万円)で落札されました。

Jack Dorsey氏によるTwitterの投稿

出典:Twitter

本作品は、暗号資産Tronの創業者ジャスティン・サン氏などが競り合った末、イランのクリプト業界の起業家シーナ・エスタビ氏が落札しました。

そして、2022年4月に、1万4,969ETH(約5,000万円)で再びオークションに出品されました。

しかし、終了日直前の最高入札価格が280ドル(約3万5000円)に留まり、実質99%も値下がりしました。

2021年4月 NFTゲーム市場拡大

Axie Infinity(アクシーインフィニティ)の流行により、NFTゲーム市場が拡大しました。

AxieInfinity公式サイトの画像

出典:Axie Infinity

Axie Infinityは、ベトナムの企業Sky Mavisが開発し、2018年3月に提供を開始したPlay to Earn(P2E)形式のゲームです。

育成したモンスターでプレイヤー同士の対戦に勝利することで、独自のトークンを獲得し、それを仮想通貨に交換することができます。

AxieInfinity公式サイトの画像

出典:Axie Infinity

また、Axie Infinityは、保有しているモンスターを交配し、新たなモンスターを生成して売却することで、仮想通貨を稼ぐこともできます。

最盛期はアクティブユーザーが1日で200万人を超える人気を誇り、東南アジアの地域ではゲームをプレイすることで生計を立てるユーザーもいました。

2021年12月 NIKEがNFTスタートアップRTFKTを買収

アメリカのスポーツブランド企業NIKEが、デジタルスニーカーのNFTなどを制作するベンチャー企業RTFKT(アーティファクト)を買収しました。

RTFKTは、eスポーツチームのマーケティング責任者、ゲームスキンの3Dデザイナー、スニーカー職人の3名により創業されました。

TFKT公式サイトの画像

出典:RTFKT

実物のスニーカーとNFTをセット購入できるサービスが人気となり、FEWOCiOUS氏のコラボレーションアイテムが310万ドル(約3億5,000万円)で取引されるまでに成長しました。

また、2021年11月には、日本人アーティスト村上隆とコラボレーションしたNFTアートのコレクティブプロジェクト「Clone X」を発表し、合計20,000個が即完売しました。

2022年1月 Twitter社NFTのアイコン設定を開始

Twitter社が、Twitter Blueの利用者を対象に、プロフィールアイコンにNFTを設定できる機能を開始しました。

NFTを設定したプロフィールアイコンは六角形となり、画像を押すと所有者や作成者などの詳細情報を確認できる仕様です。

日本では、長らくTwitter Blueを利用できない状況でしたが、2023年1月にサービス提供が開始されました。

2022年10月 Twitter社NFT売買・表示機能の追加を発表

Twitter社が、NFT売買・表示機能「NFT Tweet Tiles」の追加を発表しました。

NFT Tweet Tilesは、特定のマーケットプレイスに掲載されているNFTのリンクをツイートすると詳細情報が表示される機能です。

以下のブロックチェーンを基盤とするNFTを取り扱うことができると見込まれています。

  • イーサリアム(Ethereum)
  • ポリゴン(Polygon)
  • ソラナ(Solana)
  • イミュータブルX(Immutable X)
  • フロー(Flow)
  • テゾス(Tezos)

2023年1月時点で、NFT Tweet Tilesの追加時期に関する正式発表はまだありません。

国内のNFTトレンド

日本国内のNFTトレンドの概要を紹介します。

  • 2019〜2020年:認知・関心が高まる
  • 2021年:市場が拡大する
  • 2022年:SNSで運用可能となる

日本では、2019年に国内企業がNFTゲームをリリースしたことを機に、NFT技術や活用コンテンツへの関心が高まりました。

そして、2021年以降、大手企業がNFT市場に続々と参入しています。

2022年には、政府による国内NFT戦略に関する提言がまとめられました。

下記では、特に注目すべきトピックを解説します。

NFTに関する海外のトレンドについては「海外のNFTトレンド」で紹介します。

2019年6月 CryptoSpellsリリース

CryptoSpells(クリプトスペルズ)は、日本の企業CryptoGamesが開発・提供するPlay to Earn(P2E)形式のNFTゲームです。

保有するトレーディングカードでデッキを構成してバトルに勝利することで、プレイヤーレベルを上げたり、新しいカードを獲得することができます。

CryptoSpells公式サイトの画像

出典:CryptoSpells

CryptoSpellsは、カード発行権を使用してオリジナルカードを作成し、売却・貸し出しすることで仮想通貨を稼ぐことができます。

2021年3月 『Alternate dimension 幻想絢爛』約1,300万円で落札

『Alternate dimension 幻想絢爛』は、日本のVRアーティストせきぐちあいみ氏が初めて制作したNFTアートです。

VR空間に煌びやかな和の世界を連想させる3Dアートが描かれています。

OpenSea販売ページのAlternate dimension 幻想絢爛の動画

出典:OpenSea

本作品は、OpenSeaに出品された後、約75億円で落札されました。

せきぐちあいみ氏は、その後も国内外でNFTアートに関する多数のプロジェクトを推進し、VRパフォーマンスを披露しています。

2021年4月 GMOインターネットグループがNFT市場参入を発表

GMOインターネットグループが「Adam byGMO」の提供を発表しました。

「Adam byGMO」は、GMOアダム株式会社により運営されているNFTのマーケットプレイスです。

仮想通貨を持っていなくても、日本円による決済ができます。

AdambyGMOのロゴ

出典:Adam by GMO

その後、日本では、楽天・メルカリ・LINEなどのインターネット関連企業を中心に、大手企業がNFT市場に参入しています。

2021年9月 LIONS COLLECTIONリリース

LIONS COLLECTIONは、プロ野球パシフィック・リーグ埼玉西武ライオンズが提供するNFTコンテンツのコレクティブプロジェクトです。

LIONS COLLECTION公式サイトのトップ画面

出典:LIONS COLLECTION

NFTのみならず、実物の記念品とNFTがセットで販売されているコンテンツもあります。

たとえば、栗山選手が2000安打を達成した際は、記念パネルと実際の動画データを格納したNFTがセットで販売されました。

LIONS COLLECTION公式サイトの松坂大輔特集ページ

出典:LIONS COLLECTION

2021年11月には、松坂大輔投手の等身大パネル・直筆サイン・動画データがセットとなったスペシャルコンテンツが、最低入札価格18万円で出品されて話題となりました。

2021年12月 『Merry Christmas Mr. Lawrence』の音源を販売

大手出版社の幻冬舎が、日本を代表する音楽家坂本龍一が制作した『Merry Christmas Mr. Lawrence』の音源をAdam byGMOで販売しました。

AdambyGMO公式サイトのMerry Christmas Mr. Lawrenceの画像

出典:Adam by GMO

『Merry Christmas Mr. Lawrence』は、映画『戦場のメリークリスマス』のオリジナルサウンドトラックのメインテーマです。

この楽曲の右手のメロディー595音を1音ごとに分割した音源データとそれぞれの音が位置する小節の楽譜画像データがNFT化されました。

AdambyGMO公式サイトのMerry Christmas Mr. Lawrenceの画像

出典:Adam by GMO

発売時には国内外からのアクセスが殺到し、サーバーがダウンしてしまうほど人気を集めました。

2022年3月 日本政府NFTホワイトペーパー発表

自民党プロジェクトチームが、NFT戦略のホワイトペーパー『Web3.0時代を見据えたわが国のNFT戦略』を発表しました。

NFTの主な決済手段である暗号資産やWeb3.0の基盤となるブロックチェーンエコシステム全体のルール整備に向けた課題と打ち手などが提言されています。

2022年5月 岸田トークン発行

自由民主党青年局が、岸田トークンを発行しました。

岸田トークンは、ポリゴンチェーンを採用した岸田文雄総理大臣の顔写真付きデジタルデータです。

集会参加者の特典として配布されました。

2023年1月 Twitter Blue国内提供開始

Twitter社が、日本国内でTwitter Blueの提供を開始しました。

Twitter Blueは、Twitterの有料制サブスクリプションサービスです。

ツイートの取り消しや長尺動画のアップロードができる上に、NFTをプロフィールアイコンに設定できる仕様が注目されています。

NFTの将来性

NFTの将来性について解説します。

結論、NFTはブロックチェーン技術の進歩に伴い、Web3.0時代における私たちの経済生活や社会生活の発展に大きく貢献することが予想されます。

特に注目すべき観点は以下3つです。

  1. 技術:ブロックチェーン技術の発展
  2. 経済:既存産業における実用化
  3. 社会:分散型自律組織における活用

下記では各観点から、NFTの将来性を解説します。

技術|ブロックチェーン技術の発展

NFTは、その基盤技術であるブロックチェーン技術の進歩に伴い、さらなるユーザーの増加や市場拡大が期待されます。

パソコンを操作する起業家

出典:Alex Kotliarskyi

たとえば、2020年以降は、レイヤー1(L1)のブロックチェーンにおけるスケーラビリティ問題を解決すべく「L2」や「高速L1」などの技術が続々と開発されています。

このように、ブロックチェーン技術の開発がさらに進展し、NFT取引の処理速度や手数料が最適化されると、新しいユーザーの獲得や企業の参入が実現すると予想されます。

経済|既存産業における実用化

NFTの将来性として、既存産業における実用化が期待されます。

その背景として、DXによる業務効率化に加え、身分や所有などの証明が必要な分野において取り扱い情報の透明性を確保するという課題があります。

オフィスビル

出典:Sean Pollock

特に、不動産や物理的な絵画の取引など、所有や真贋の証明が厳密に求められる場面では、既に一部サービスにてNFTが活用されています。

社会|分散型自律組織における活用

NFTは、多様なDAO(分散型自律組織)が設立される中で、会員権や証明書と等しい機能を持つ場面が増えると予想されます。

複数人の重なる手

出典:Hannah Busing

現実世界における個人の経歴や信頼性など、社会的関係の客観的証明において機能することが期待されています。

NFTの活用事例

NFTの活用事例をカテゴリ別に紹介します。

活用事例の詳細は、各カテゴリの文末に設置された「特集記事」をご確認ください。

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ゲーム

NFTゲームは、主に2つの基準で分類することができます。

  1. 仮想通貨の稼ぎ方
  2. 対応ブロックチェーン

NFTゲームは、主にPlay to Earn(P2E)形式が採用されています。

My Crypto Heroes公式ページの画像

出典:My Crypto Heroes

Play to Earnとは、仮想通貨をゲームで「遊んで稼ぐ」という考え方を指します。

また、以下の例のように、Play to Earnから派生した形式もあります。

  • Move to Earn(M2E):動いて稼ぐ
  • Sleep to Earn(S2E):眠って稼ぐ
  • Listen to Earn(L2E):聴いて稼ぐ
  • Learn to Earn(L2E):学んで稼ぐ
  • Eat to Earn(E2E):食べて稼ぐ

さらに、NFTゲームは、それぞれ開発基盤が異なります。

主な対応ブロックチェーンは以下の通りです。

  • イーサリアム(Ethereum)
  • ポリゴン(Polygon)
  • ソラナ(Solana)
  • ビーネヌビー チェーン(BNB chain)
  • ハーモニー(Harmony)
  • イミュータブルX(Immutable X)
  • フロー(Flow)
  • テゾス(Tezos)

以上を参考に、対応ブロックチェーンを基準として、Play to Earn(P2E)形式の人気NFTゲームを一覧にしました。

対応ブロックチェーン ジャンル 人気NFTゲーム
イーサリアム
(Ethereum)
TCG ・JobTribes
・Sorare
・Crypto Spells
・PolkaFantasy
・Splinterlands
・SGEM
MMORPG ・My Crypto Heroes
・Mir4
オープンワールド ・The Sandbox
・Illuvium
シミュレーション ・Gala Games
・Town Star
メタバース ・Decentraland
その他 ・CryptoKitties
ポリゴン
(Polygon)
MMORPG ・元素騎士ONLINE
シミュレーション ・Pegaxy
・Zed Run
メタバース ・NFT Worlds
ソラナ
(Solana)
オープンワールド ・StarAtlas
シミュレーション ・Darley GO
ビーエヌビーチェーン
(BNB Chain)
RPG ・Wonderhero
RPG・TCG ・Tribal Punk
・BombCrypto
MMORPG ・Titan Hunters
ストラテジー ・Chain of Legends
シミュレーション ・EVERDOME
その他 ・GCAKEE
ハーモニー
(Harmony)
RPG ・DeFi Kingdoms

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アート

NFTを活用したアートは、世界中のアーティストや企業により多様な作品が制作・販売されています。

Meebits公式ページの画像

出典:Meebits

主な人気カテゴリは以下の通りです。

  • コレクティブコレクション
  • 絵画
  • イラスト
  • マンガ
  • VR

上記の活用事例を一覧にまとめました。

カテゴリ 作品 アーティスト・企業
コレクティブコレクション CryptoPunks Larva Labs社
Meebits Larva Labs社
BAYC(Bored Ape Yacht Club) Yuga Labs社
MAYC(Mutant Ape Yacht Club) Yuga Labs社
From the Fragments of Tezuka Osamu double jump.tokyo社
Azuki NFT CHIRU LABS社
Zombie Zoo Zombie Zoo Keeper
絵画 Everydays: the First 5000 Days Beeple
All Time High in the City XCOPY
REPLICATOR Mad Dog Jones
i enjoy! 香取慎吾
イラスト GESTURES 01 さいとうなおき
マンガ ONE PIECE / The Press 集英社
BLEACH / The Press “Blazing Souls” 集英社
VR Alternate dimension 幻想絢爛 せきぐちあいみ
その他 世界初のツイート Jack Patrick Dorsey

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トレーディングカード

NFTを活用したトレーディングカードは、スポーツ選手やアーティストに関連した画像・動画などを楽しむことができます。

Topps MLB NFT公式ページの画像

出典:Topps MLB NFT

活用事例を一覧にまとめました。

ジャンル トレーディングカード 企業・アーティスト
スポーツ NBA TopShot Dapper Labs社
NFL ALL DAY Dapper Labs社
Topps MLB NFT Topps社
Jリーグエールトレカ OneSports社
パ・リーグ Exciting Moments β メルカリ社
アーティスト ももクロNFTトレーディングカード ももいろクローバーZ
10 BABYMETAL BUDOKAN BABYMETAL
Imaginary Museum “Time Warp” Perfume
NMB48デジタルギャラリー NMB48

希少価値が高いカードは、数千万円単位で取引されています。

音楽

音楽業界では、NFTを活用した作品が国内外でリリースされています。

Serenade公式ページのMUSE特設ページ

出典:Serenade

作品の多くは、楽曲音源だけでなく、画像や動画とセットで販売されています。

活用事例を一覧にまとめました。

作品 アーティスト
Dream Catcher Steve Aoki
One Hundredth Stream Mike Shinoda(Linkin Park)
未発表デモ曲 Whitney Houston
Will of the People MUSE
Merry Christmas Mr. Lawrence 坂本龍一
Internet for Everyone 小室哲哉

META BANKでは、音楽業界のNFT活用に関する国内企業の取り組みを取材しています。

特集記事

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ファッション

ファッション業界では、NFTを活用したサービスが海外を中心にリリースされています。

superplastic公式ページのSUPERGUCCI特設ページ

出典:Superplastic

特に、スポーツ系・カジュアル系ブランドは、自社マーケットプレイスで、NFTコレクションを発表・販売しています。

活用事例を一覧にまとめました。

分類 サービス ブランド
マーケットプレイス+コレクション .SWOOSH NIKE
adidas Metaverse adidas
Black Station Puma
Gap Threads Gap
コレクション Collezione Genesi Dolce&Gabbana
10KTF Gucci Grail NFT GUCCI
SUPERGUCCI GUCCI
Prada Timecapsure PRADA
Rainbow Egg Ruffle Cape TOMO KOIZUMI
ゲーム LOUIS THE GAME LOUIS VUITTON
Gucci Town Gucci
Gucci Vault Land Gucci
BURBERRY×BLANKOS BLOCK PARTY Burberry
トレーディングカード JIMMY CHOO / ERIC HAZE CURATED BY POGGY Jimmy Choo
アート ARIA Gucci

NFTゲームのアイテムやVR空間で着用できるコレクションなど、今後もNFTを基軸に多様な業界とのコラボレーションによるサービスが展開されると予想されます。

証明書

NFTの活用により、個人の経歴を証明する取り組みが進んでいます。

千葉工科大学公式サイトの画像

出典:千葉工業大学

たとえば、以下のような教育関係の証明書が既に発行されています。

  • 学修歴証明書
  • 学位・卒業証書

上記の活用事例を一覧にまとめました。

証明書 自治体・企業
学修歴証明書 マサチューセッツ工科大学
角川ドワンゴ学園N高等学校
千葉工業大学
学位・卒業証書 マサチューセッツ工科大学
マレーシア教育省
バンタン社

META BANKでは、NFTを活用した証明に関する国内企業の取り組みを取材しています。

特集記事

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広告

広告業界では、大手企業を中心に、NFTを活用した広告の権利売買が試験的に導入されています。

また、NFTの配布という新しい広告様式を提唱するスタートアップ企業が現れるなど、今後さらなる展開が期待されます。

SUSHI TOP MARKETING公式サイトの画像

出典:SUSHI TOP MARKETING

META BANKでは、国内企業によるNFT配布型広告サービスの取り組みを取材しています。

特集記事

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コミュニティ

Nishikigoi NFT公式ページの画像

出典:Nishikigoi NFT

NFTを活用したコミュニティの形成・運営が、国内外で実施されています。

活用事例を一覧にまとめました。

分類 コミュニティ NFT
自治体行政組織 新潟県旧山古志村 Nishikigoi NFT
鳥取県智頭町 地域資源NFT
静岡県松崎町 地域資源NFT
分散型自律組織 NounsDAO Nouns
Ninja DAO CryptoNinja
HENKAKU Discord Community HENKAKU Membership NFT

その他、NFT.NYCなどのオフラインイベントでも、NFTユーザーの交流が盛んに行われています。

NFTの始め方|3つの運用方法

NFTの始め方として、以下3つの運用方法を紹介します。

  1. 購入方法
  2. 制作・販売方法
  3. 投資方法

NFTの運用目的に合わせてご確認ください。

NFTの購入方法

NFTの購入方法を紹介します。

OpenSeaが表示されたスマートフォンとペンと手帳

出典:PiggyBank

NFTを購入する際は、仮想世界の通貨・財布・銀行・販売店を利用します。

  • 通貨:仮想通貨(暗号資産)
  • 財布:ウォレット
  • 銀行:仮想通貨取引所(仮想通貨販売所)
  • 販売店:マーケットプレイス

つまり、仮想通貨取引所で仮想通貨を購入し、それを使用してマーケットプレイスでNFTを購入します。

また、保有する仮想通貨やNFTは、ブロックチェーン上のウォレットに保管されている秘密鍵(パスワード)を利用して管理します。

したがって、NFTを購入する際は、以下3つのプラットフォームの利用サービスをそれぞれ選択し、アカウントを作成する必要があります。

  • 仮想通貨取引所
  • マーケットプレイス
  • ウォレット

上記のまとめとして、NFTの購入手順は以下の通りです。

  1. 仮想通貨取引所でアカウント作成する
  2. 仮想通貨取引所で仮想通貨を購入する
  3. ウォレットでアカウントを作成する
  4. ウォレットに仮想通貨を送金する
  5. マーケットプレイスでアカウントを作成する
  6. NFTを購入する

NFTの購入に関する各種プラットフォームの主要サービスについては、下記をご確認ください。

仮想通貨については「NFT取引の仮想通貨と注目銘柄」で解説します。

NFTの制作・販売方法

NFTアートを対象として、その制作・販売方法を紹介します。

デジタルアート専用のキャンパスとペンとマウス

出典:Szabo Viktor

NFTアートを制作する方法は、一般的なデジタルアートと同様です。

ただし、デジタルアートはブロックチェーン上で管理される必要があるため、完成後は「マーケットプレイス」にアップロードする必要があります。

また、NFTアートの販売には、仮想世界の通貨・銀行を利用します。

  • 通貨:仮想通貨(暗号資産)
  • 銀行:仮想通貨取引所(仮想通貨販売所)

つまり、NFTアートの販売で獲得できる通貨は仮想通貨となるため、それを現実世界に還元するためには、仮想通貨取引所で現金化する必要があります。

その際、仮想通貨の保管や管理は、ブロックチェーン上の「ウォレット」で行います。

以上より、NFTアートを制作・販売する際は、以下2つのプラットフォームの利用サービスをそれぞれ選択し、アカウントを作成してください。

  • マーケットプレイス
  • ウォレット

また、仮想通貨を現金化する場合は「仮想通貨取引所」についても利用サービスの選択とアカウント作成が必要です。

上記のまとめとして、NFTアートの制作・販売手順は以下の通りです。

  1. デジタルデータを制作する
  2. ウォレットでアカウントを作成する
  3. マーケットプレイスでアカウントを作成する
  4. マーケットプレイスでデジタルデータをアップロード(ミント)する
  5. 販売方法を選択して出品(リスト)・販売する

NFTアートの販売により獲得した仮想通貨を現金化する場合は、事前に仮想通貨取引所のアカウントを作成する必要があります。

NFTアートの制作・販売に関する各種プラットフォームの主要サービスについては、下記をご確認ください。

仮想通貨については「NFT取引の仮想通貨と注目銘柄」で解説します。

NFTの投資方法

NFTの投資方法を2つ紹介します。

  1. 転売
  2. ステーキング

転売は、マーケットプレイスで購入したNFTを再度出品し、購入額より高値で売却することです。

ステーキングは、NFTの所有権を維持した状態でブロックチェーンに預けて利息を得ることです。

下記で、それぞれの投資方法について、詳しく解説します。

転売|キャピタルゲイン

NFTの転売は、マーケットプレイスで購入したNFTを再度出品し、購入額より高値で売却することで、キャピタルゲインの獲得を目指す投資方法です。

ビットコインとイーサリアムと米ドル

出典:Jonathan Borba

NFTを転売する際は、仮想世界の通貨・財布・銀行・販売店を利用します。

  • 通貨:仮想通貨(暗号資産)
  • 財布:ウォレット
  • 銀行:仮想通貨取引所(仮想通貨販売所)
  • 販売店:マーケットプレイス

つまり、仮想通貨取引所で仮想通貨を購入し、それを使用してマーケットプレイスでNFTを購入し、より高値で売却します。

また、保有する仮想通貨やNFTは、ブロックチェーン上のウォレットに保管されている秘密鍵(パスワード)を利用して管理します。

したがって、NFTを転売する際は、以下3つのプラットフォームの利用サービスをそれぞれ選択し、アカウントを作成する必要があります。

  • 仮想通貨取引所
  • マーケットプレイス
  • ウォレット

上記のまとめとして、NFTの転売手順は以下の通りです。

  1. 仮想通貨取引所でアカウント作成する
  2. 仮想通貨取引所で仮想通貨を購入する
  3. ウォレットでアカウントを作成する
  4. ウォレットに仮想通貨を送金する
  5. マーケットプレイスでアカウントを作成する
  6. NFTを購入する
  7. NFTを購入額より高値で売却する

NFTの転売に関する各種プラットフォームの主要サービスについては、下記をご確認ください。

仮想通貨については「NFT取引の仮想通貨と注目銘柄」で解説します。

ステーキング|インカムゲイン

NFTのステーキングは、保有するNFTをブロックチェーンに預けることで、インカムゲインの獲得を目指す投資方法です。

ビットコインと通貨

出典:Jonathan Borba

NFTをステーキングする際は、仮想世界の通貨・財布・銀行・販売店を利用します。

  • 通貨:仮想通貨(暗号資産)
  • 財布:ウォレット
  • 銀行:仮想通貨取引所(仮想通貨販売所)
  • 販売店:マーケットプレイス

つまり、仮想通貨取引所で仮想通貨を購入し、それを使用してマーケットプレイスでNFTを購入し、ブロックチェーンに預けます。

その際、仮想通貨の保管や管理は、ブロックチェーン上の「ウォレット」で行います。

したがって、NFTをステーキングする際は、以下3つのプラットフォームの利用サービスをそれぞれ選択し、アカウントを作成する必要があります。

  • 仮想通貨取引所
  • マーケットプレイス
  • ウォレット

上記のまとめとして、NFTのステーキング手順は以下の通りです。

  1. 仮想通貨取引所でアカウント作成する
  2. 仮想通貨取引所で仮想通貨を購入する
  3. ウォレットでアカウントを作成する
  4. ウォレットに仮想通貨を送金する
  5. マーケットプレイスでアカウントを作成する
  6. NFTを購入する
  7. NFTをブロックチェーンに預けて利息を得る

NFTのステーキングに関する各種プラットフォームの主要サービスについては、下記をご確認ください。

仮想通貨については「NFT取引の仮想通貨と注目銘柄」で解説します。

NFT取引の仮想通貨と注目銘柄

NFTの取引では、主に「仮想通貨」が使用されます。

仮想通貨取引所が表示されたスマートフォン

 

出典:Mariia Shalabaieva

仮想通貨とは、インターネット上の電子データのみで取引される通貨を指します。

日本では、2020年5月の法律改正により、正式な呼称は「暗号資産」とされています。

仮想通貨の注目銘柄

NFTの取引で注目すべき仮想通貨の銘柄を3つ紹介します。

各仮想通貨を使用できるブロックチェーン技術もあわせて解説します。

イーサリアム(ETH)

イーサリアムは、スマートコントラクト機能を搭載した「レイヤー1(L1)」のブロックチェーンプラットフォームです。

Ethereumのロゴ

出典:ethereum

このイーサリアム上で発行されたNFTは、仮想通貨「ETH(イーサ)」を使用して取引されます。

2023年1月現在、ETHの時価総額はビットコインに次ぐ2位です。

ETHのロゴ

出典:ethereum

イーサリアムは、2014年のリリース以降、度重なるシステム改良を経て、現在はNFTをはじめとする様々なアプリケーションの基礎技術として採用されています。

また、世界の大企業が加盟するEEA(エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス)による後押しや今後の大型アップデートを背景に、さらなる成長が期待されます。

ソラナ(SOL)

ソラナは、トランザクション処理速度が非常に速く、低コストで利用できる「レイヤー1(高速L1)」のブロックチェーンプラットフォームです。

2020年リリースの比較的新しいブロックチェーンですが、エコシステムの急速な拡大に伴い、イーサリアム一強の時代を終わらせる存在として注目されています。

Solanaのロゴ

出典:Solana

このソラナ上で発行されたNFTは、仮想通貨「SOL(ソル)」を使用して取引されます。

ソラナは、複数のコンセンサスアルゴリズムを組み合わせることで、1秒間に約50,000件のトランザクション処理をイーサリアムより圧倒的に速い速度で実行します。

また、他のブロックチェーンと相互運用できるインターオペラビリティや長期保有により利息を獲得できるステーキングなど、便利な機能も搭載してます。

ポリゴン(MATIC)

ポリゴンは、イーサリアムのスケーリングソリューションとして開発されたブロックチェーンプラットフォームです。

Poligonのロゴ

出典:Polygon technology

このポリゴン上で発行されたNFTは、仮想通貨「MATIC(マティック)」を使用して取引されます。

ポリゴンは、1秒間に約65,000件のトランザクション処理をイーサリアムより圧倒的に速い速度で実行します。

また、取引で発生するガス代がイーサリアムより安いことなどから、OpenSeaやMagic Edenなどの大手マーケットプレイスにおいて採用されています。

NFT取引の仮想通貨取引所4選

結論、NFTの取引で使用する仮想通貨は「仮想通貨取引所」で購入・換金することをおすすめします。

仮想通貨取引所が表示されたスマートフォン

出典:PiggyBank

なぜなら、NFT取引で使用される仮想通貨は、人気銘柄が大半を占めるため、手数料が安い仮想通貨取引所で購入・換金することができるからです。

前提として、ブロックチェーン上で仮想通貨を取引する場合、現時点で主流とされている金融サービスは、以下2つの中央集権型交換業者(CEX)です。

  • 仮想通貨取引所
  • 仮想通貨販売所

仮想通貨取引所は、流通量が多い人気銘柄を中心に、ユーザー同士が仮想通貨の取引を行います。

仮想通貨販売所は、流通量が少ないマイナー銘柄を含め、販売業者とユーザーが仮想通貨の取引を行います。

【一覧表】主要な仮想通貨取引所

NFT取引で利用される主要な仮想通貨取引所を一覧にしました。

サービス名 運営者 暗号資産交換 業登録番号
Coincheck コインチェック株式会社 関東財務局長 第00014号
bitFlyer 株式会社 bitFlyer 関東財務局長 第00003号
GMOコイン GMOコイン株式会社 関東財務局長 第00006号
SBI VC Trade SBI VCトレード株式会社 関東財務局長 第00011号
Liquid FTX Japan株式会社 関東財務局長 第00002号
bitbank ビットバンク株式会社 関東財務局長 第00004号
DMM Bitcoin 株式会社DMM Bitcoin 関東財務局長 第00010号
BITPOINT 株式会社ビットポイントジャパン 関東財務局長 第00009号
LINE BITMAX LINE Xenesis株式会社 関東財務局長 第00017号

日本国内で仮想通貨取引所を運営するためには、その運営者が暗号資産交換業者として登録される必要があります。

下記では、特に注目されている仮想通貨取引所を4社紹介します。

気になる仮想通貨取引所をご確認ください。

Coincheck|自社マーケットプレイスと連携

Coincheck公式サイトのトップ画像

出典: Coincheck

取り扱い通貨 取引所 9種類
販売所 26種類
取引手数料 取引所 ・Maker:0.000〜0.050%
・Taker:0.000〜0.100%
販売所 無料(スプレッド負担あり)
入出金 手段 ・銀行振込
・インターネットバンキング
・コンビニ入金
・クイック入金(ペイジー決済)
指定口座 ・GMOあおぞらネット銀行
・楽天銀行
入金手数料 銀行振込 無料(振込手数料を除く)
コンビニ入金 ・3万円未満:770円
・3万円以上30万円以下:1,018円
クイック入金(ペイジー決済) ・3万円未満:770円
・3万円以上50万円未満:1,018円
・50万円以上:入金金額×0.11% + 495 円
出金手数料 一律 407円
口座開設 アカウント作成料 無料
審査期間 最短1日
公式サイト https://coincheck.com

Coincheck(コインチェック)は、マネックスグループ株式会社の完全子会社であるコインチェック株式会社が運営している仮想通貨取引所です。

国内NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」と一体化しており、両サービスで利用できる仮想通貨の銘柄も共通しています。

Coincheckの仮想通貨取引所の取り扱い銘柄は、以下の9種類です。

  • イーサリアム(ETH)
  • パレットトークン(PLT)
  • モナコイン(MONA)
  • オーエムジー(OMG)
  • ビットコイン(BTC)
  • リスク(LSK)
  • フィナンシェ(FNCT)
  • ラップドビットコイン(WBTC)
  • シバイヌ(SHIB)

海外のNFTマーケットプレイスでは、主にイーサリアム(ETH)を利用することができます。

Coincheckのアカウント登録は無料で、所要時間は最短1日です。

ただし、仮想通貨の取引や入出金時に手数料が発生するため、利用回数が多い場合は注意してください。

bitFlyer|高機能取引システムを導入

bitFlyer公式サイトのトップ画像

出典:bitFlyer

取り扱い通貨 取引所 6種類
販売所 29種類
取引手数料 取引所 約定数量 × 0.01 ~ 0.15%
販売所 無料(スプレッド負担あり)
入出金 手段 ・銀行振込
・クイック入金(インターネットバンキング・コンビニ入金・ペイジー決済)
指定口座 ・銀行振込:三井住友銀行・住信SBIネット銀行
・インターネットバンキング:住信SBIネット銀行・イオン銀行・じぶん銀行
入金手数料 銀行振込 各銀行所定額
クイック入金 ・住信SBIネット銀行:無料
・住信SBIネット銀行以外:330円/件
出金手数料 三井住友銀行 ・30,000万円未満:220円
・30,000万円以上:440円
三井住友銀行以外 ・30,000万円未満:550円
・30,000万円以上:770円
口座開設 アカウント作成料 無料
審査期間 最短10分
公式サイト https://bitflyer.com

bitFlyerは、日本ブロックチェーン協会の設立を主導した主幹企業である株式会社bitFlyerが運営している仮想通貨取引所です。

強固なセキュリティサポートと操作性を追求した高機能取引システム「bitFlyer Lightning」を活用しながら取引ができるため、様々な特殊注文にも対応することができます。

bitFlyerの仮想通貨取引所の取り扱い銘柄は、以下6種類です。

  • イーサリアム(ETH)
  • ビットコイン(BTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • リップル(XRP)
  • ステラルーメン(XLM)
  • モナコイン(MONA)

海外のNFTマーケットプレイスでは、主にイーサリアム(ETH)を利用することができます。

bitFlyerのアカウント登録は無料で、所要時間は最短10分です。

ただし、仮想通貨の取引や入出金時に手数料が発生することがあるため、利用回数が多い場合は注意してください。

GMOコイン|取扱銘柄が豊富

GMOコイン公式サイトのトップ画像

出典:GMOコイン

取り扱い通貨 取引所 24種類
販売所 22種類
取引手数料 取引所 Maker:-0.01%
Taker:0.05%
販売所 無料(スプレッド負担あり)
入出金 手段 ・銀行振込
・クイック入金(インターネットバンキング・ペイジー決済)
指定口座 ・銀行振込:GMOあおぞらネット銀行・楽天銀行
・インターネットバンキング:住信SBIネット銀行・PayPay銀行・ゆうちょ銀行
・ペイジー決済:三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行
入金手数料 銀行振込 GMOあおぞらネット銀行・楽天銀行:無料(同一銀行間に限る)
・その他銀行:各銀行所定額
クイック入金 無料
出金手数料 一律 ・2,000万円以下:無料
・2,001万円以上:400円
口座開設 アカウント作成料 無料
審査期間 最短10分
公式サイト https://coin.z.com

GMOコインは、GMOインターネットグループのGMOコイン株式会社が運営している仮想通貨取引所です。

取引可能な銘柄は以下24種類と非常に豊富です。

  • イーサリアム(ETH)
  • テゾス(XTZ)
  • チェーンリンク(LINK)
  • ポルカドット(DOT)
  • クアンタム(QTUM)
  • シンボル(XYM)
  • カルダノ(ADA)
  • ダイ(DAI)
  • ビットコイン(BTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • ライトコイン(LTC)
  • リップル(XRP)
  • ステラルーメン(XLM)
  • ネム(XEM)*2023年7月29日より取引所のみ
  • コスモス(ATOM)
  • ベーシックアテンショントークン(BAT)
  • オーエムジー(OMG)
  • エンジンコイン(ENJ)
  • モナコイン(MONA)
  • メイカー(MKR)
  • FCRコイン(FCR)
  • アスター(ASTR)
  • ファイルコイン(FIL)2023年7月8日〜
  • ザ・サンドボックス(SAND)2023年7月8日〜
  • チリーズ(CHZ)2023年7月8日〜
  • ソラナ(SOL)2023年8月5日〜
  • ドージコイン(DOGE)2023年8月5日〜

海外のNFTマーケットプレイスでは、主にイーサリアム(ETH)を利用することができます。

GMOコインのアカウント登録は無料で、所要時間は最短10分です。

さらに、200万円を超える大口取引を除いて、入出金時の手数料が無料となるため、気軽に利用することができます。

SBI VC Trade|クイック入金サービスが無料

SBI VC Trade公式サイトのトップ画像

出典:SBI VC Trade

取り扱い通貨 取引所 7種類
販売所 20種類
取引手数料 取引所 Maker:-0.01%
Taker:0.05%
販売所 無料(スプレッド負担あり)
入出金 手段 クイック入金(ペイジー決済)
指定口座 みずほ銀行・ゆうちょ銀行・楽天銀行・中国銀行・SBI新生銀行以外の対応銀行
入金手数料 一律 無料
出金手数料 一律 無料
口座開設 アカウント作成料 無料
審査期間 最短1日
公式サイト https://www.sbivc.co.jp

SBI VC Tradeは、SBIホールディングス傘下のSBI VCトレード株式会社が運営している仮想通貨取引所です。

クイック入金サービスを無料で利用できる上、出金時も手数料が発生しないことから、気軽に利用しやすい特徴があります。

取り扱い銘柄は、以下の7種類です。

  • イーサリアム(ETH)
  • チェーンリンク(LINK)
  • ポルカドット(DOT)
  • ビットコイン(BTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • ライトコイン(LTC)
  • リップル(XRP)

海外のNFTマーケットプレイスでは、主にイーサリアム(ETH)を利用することができます。

SBI VC Tradeのアカウント登録は無料で、所要時間は最短1日です。

NFT取引のウォレット

NFTや仮想通貨は「ウォレット」に保管されているブロックチェーン上のデジタルデータに紐ずく秘密鍵(パスワード)を利用して管理することができます。

財布とビットコイン

出典:DrawKit Illustrations

ウォレットの種類は、主に3つあります。

  • カストディアルウォレット
  • ノンカストディアルウォレット
  • コールドウォレット

先に結論を述べると、NFTの取引では「ノンカストディアルウォレット」を利用することをおすすめします。

なぜなら、仮想通貨やNFTを取引する際の利便性が高い上に、ハッキングによる流出の可能性が低いからです。

前提として、ウォレットは、秘密鍵の保管方法の違いにより、大きく2種類に分類されます。

  • ホットウォレット(オンラインウォレット)
  • コールドウォレット(オフラインウォレット)

ホットウォレットは、秘密鍵をオンラインで保管するため、取引時の利便性が高い反面、外部のネットワークからハッキングされる可能性があるウォレットです。

コールドウォレットは、秘密鍵をオフラインで保管するため、外部のネットワークからハッキングされる可能性は極めて低い反面、取引時の利便性が劣ります。

また、ホットウォレットは、秘密鍵の保管者の違いにより、細かく2種類に分類されます。

  • カストディアルウォレット
  • ノンカストディアルウォレット

カストディアルウォレットは、仮想通貨取引所(仮想通貨販売所)のセキュリティサポートなど、第三者が秘密鍵をインターネット上で保管します。

ノンカストディアルウォレットは、ユーザー自身が責任を持って秘密鍵を記憶し、インターネット上で保管します。

もし秘密鍵を忘れても再確認できない一方で、大企業のセキュリティ侵害などを起因とする流出を防止できる上、取引時の利便性が高いため、現時点で最善の選択肢と考えられます。

【一覧表】主要なウォレット

NFT取引で利用される主要なノンカストディアルウォレットを一覧にしました。

サービス名 運営者
MetaMask ConsenSys
Brave Brave Software
Coinbase Wallet Coinbase株式会社
Trust Wallet Binance
Phantom Wallet Phantom Technologies

下記では、最有力のノンカストディアルウォレットを紹介します。

MetaMask|NFT取引の最有力ウォレット

MetaMask(メタマスク)は、アメリカに本社を置くソフトウェア開発企業ConsenSys(consensys.net)により開発・提供されているウォレットです。

大手NFTマーケットプレイスの多くが採用しているイーサリアム系のブロックチェーンに特化していることから、NFT取引で利用される最も有力なウォレットとなっています。

METAMASKのロゴ

出典:GitHub

MetaMaskを利用すると仮想通貨やNFTに紐ずく秘密鍵を保管することができます。

その他に、分散型アプリケーション(Dapps)と連携したり、割高の手数料が発生しますがウォレット上で、保有している仮想通貨を異なる銘柄の仮想通貨に交換(スワップ)することも可能です。

MetaMaskは、ブラウザ拡張機能版とモバイルアプリ版がリリースされています。

リンク

NFT取引のマーケットプレイス7選

NFTのデジタルデータは「NFTマーケットプレイス」で取引します。

BAYCの購入サイトが表示されたパソコン

出典:PiggyBank

NFTマーケットプレイスとは、NFTのデジタルデータを販売・購入できるブロックチェーン上のプラットフォームです。

結論、NFTマーケットプレイスは、取引目的により利用すべきサービスが異なります。

  • 購入:購入したいNFTを取り扱うサービス
  • 販売:販売手数料が安いサービス

なぜなら、各サービスで発生する販売手数料や取り扱うNFTに大差があるからです。

ただし、両者に共通する大前提として、サービス運営者の信頼性が高く、ウォレットや仮想通貨の対応チェーンに適するサービスを選択する必要があります。

下記では、現在利用できる主要なNFTマーケットプレイスを国内外に分けて紹介します。

  • 海外マーケットプレイス
  • 国内マーケットプレイス

海外マーケットプレイスは、国内マーケットプレイスよりも規模が大きく、多様なNFTを取引できますが、一部サービスは日本語に対応していないため注意してください。

国内マーケットプレイスは、日本円やクレジットカードを利用できるサービスが多く、母国語仕様のため初心者でも気軽に取引できますが、NFTの取り扱いは限定的です。

【一覧表】主要な海外NFTマーケットプレイス

海外の主要なNFTマーケットプレイスを一覧にしました。

サービス名 運営者
OpenSea Ozon Networks
Blur Blur
MagicEden Magic Eden
Foundation Foundation Labs
Rarible Rarible
Jump.trade Jump Trading
SuperRare SuperRare
Coinbase NFT Coinbase株式会社
MakersPlace MakersPlace
GhostMarket GhostMarket
Nifty Gateway Gemini

このうち以下3社のNFTマーケットプレイスは、出品されたNFTをTwitterの投稿に表示させる機能「NFT Tweet Tiles」を利用することができます。

  • MagicEden
  • Rarible
  • Jump.trade

下記では、特に注目されているマーケットプレイス4社を紹介します。

日本国内のマーケットプレイスの詳細は「国内マーケットプレイス」をご確認ください。

OpenSea|世界最大手NFTマーケットプレイス

OpenSeaのロゴ

出典:OpenSea

NFT ジャンル アート・ゲームアイテム・トレーディングカード・音楽・ドメインネームなど
取扱数 ・コレクション:200万点以上
・作品:8,000万点以上
環境 ブロックチェーン 8種類
取引通貨 6種類(非暗号通貨は不可)
日本語対応 あり
取引 方法 ・定額
・オークション(イングリッシュ・ダッチ)
販売手数料 0〜2.5%
登録 アカウント作成料 無料
公式サイト https://opensea.io

OpenSea(オープンシー)は、デビン・フィンザー氏とアレックス・アタラ氏がアメリカで共同創業したOzon Networks社が運営する世界最大手のNFTマーケットプレイスです。

2023年1月時点のNFT取り扱い数は、コレクションが200万点以上、作品が8,000万点以上となっています。

OpenSeaの対応ブロックチェーンは、以下8種類です。

  • イーサリアム(Ethereum)
  • ポリゴン(Polygon)
  • ソラナ(Solana)
  • クレイトン(Klaytn)
  • アービトラム(Arbitrum)
  • オプティミズム(Optimism)
  • アバランチ(Avalanche)
  • ビーネヌビー チェーン(BNB chain)

対応規格は、ERC-721とERC-1155となっています。

OpenSeaで使用できる主な取引通貨は、以下6種類です。

  • イーサリアム(ETH・WETH)
  • ソラナ(SOL)
  • アバランチ(AVAX)
  • ユーエスディーコイン(USDC)
  • ビルドアンドビルド(BNB)
  • ダイ(DAI)

OpenSeaでは、NFTのジャンルを9種類に分類しています。

  • アート
  • コレクタブル
  • ドメインネーム
  • 音楽
  • 写真
  • スポーツ
  • トレーディングカード
  • ユーティリティ
  • バーチャルワールド

OpenSeaのNFT販売手数料は0〜2.5%で、海外マーケットプレイスとしては平均的です。

ただし、国内マーケットプレイスの販売手数料の平均と比較すると1/4になります。

OpenSeaのNFTの販売方法は、2種類あります。

  • 定額販売
  • オークション販売

オークション販売の方式は、イングリッシュ方式とダッチ方式から選択可能です。

Blur|プロトレーダー向けNFTマーケットプレイス

Blurのロゴ

出典:Blur

Blur(ブラー)は、Tieshun Roquerre氏が、匿名活動家パックマン・ブラーを名乗り、仲間と共同創設したプロトレーダー向けNFTマーケットプレイスです。

アグリゲーション機能により、Blur以外のマーケットプレイスで販売されているNFTの価格をまとめて閲覧し、取引手数料0%で購入することができます。

NFT ジャンル アート・ゲームアイテム・トレーディングカード・音楽・ドメインネームなど
環境 ブロックチェーン 1種類
取引通貨 2種類(非暗号通貨は不可)
日本語対応 なし
取引 方法 ・定額
・オークション(イングリッシュ)
販売手数料 0%
登録 アカウント作成料 無料
公式サイト https://blur.io/

Blurの対応ブロックチェーンはイーサリアム(Ethereum)です。

主な取引通貨は、以下2種類あります

  • イーサリアム(ETH)
  • ブラー(BLUR)

BlurのNFT販売手数料は0%で、国内外のマーケットプレイスのうち最安となります。

BlurのNFTの販売方法は、2種類あります。

  • 定額販売
  • オークション販売

オークション販売の方式は、イングリッシュ方式となります。

MagicEden|迅速な処理速度で販売手数料が安い

MagicEdenのロゴ

出典:MagicEden

NFT ジャンル コレクタブルアート・ゲームアイテムなど
取扱数 コレクション:8,000万点以上
環境 ブロックチェーン 3種類
取引通貨 4種類(非暗号通貨は不可・クレジットカードは可)
日本語対応 あり
取引 方法 ・定額
・オークション(イングリッシュ)
販売手数料 2%
登録 アカウント作成料 無料
公式サイト https://magiceden.io

MagicEden(マジックエデン)は、オーストラリア・中国出身のミレニアム世代4人が2021年にアメリカで共同創業したNFTマーケットプレイスです。

2023年1月時点で、ソラナチェーン最大規模となる8,000点以上の​​コレクションが出品されています。

MagicEdenの対応ブロックチェーンは、以下3種類です。

  • ソラナ(Solana)
  • イーサリアム(Ethereum)
  • ポリゴン(Polygon)

創業当初は、ソラナのみを採用していましたが、2022年よりイーサリアムやポリゴンにも対応しています。

MagicEdenで使用できる主な取引通貨は、以下4種類です。

  • イーサリアム(ETH・WETH)
  • ソラナ(SOL)
  • ポリゴン(MATIC)
  • ユーエスディーコイン(USDC)

このうちユーエスディーコインは、米ドルの価格と連動するように設計された仮想通貨「ステーブルコイン」の一種です。

MagicEdenで取り扱われるNFTの主要ジャンルは、主に2種類あります。

  • コレクタブルアート
  • ゲームアイテム

MagicEdenのNFT販売手数料は2%で、国内外のマーケットプレイスの中でも非常に低く設定されています。

NFTの販売方法は、2種類あります。

  • 定額販売
  • オークション販売

さらに、MagicEdenには「NFT Tweet Tiles」機能があります。

この機能を利用するとMagicEdenで取引されるNFTの拡大画像や詳細情報をTwitterの投稿に表示することができます。

Foundation|芸術性を追求したNFTアートが集まる

Foundationのロゴ

出典:Foundation

Foundation(ファンデーション)は、ケイヴォン・テヘラニアン氏がアメリカで創業したFoundation Labs社が運営するNFTマーケットプレイスです。

2021年2月のリリース時点では、芸術性を追求した高額なNFTアートを取り扱う招待制マーケットプレイスとして、海外投資家を中心に人気を集めました。

しかし、2022年5月に招待制を廃止したことで、現在は誰でも自由にNFTアートを取引できるマーケットプレイスとして利用されています。

NFT ジャンル アート
環境 ブロックチェーン 1種類
取引通貨 1種類(非暗号通貨は不可・クレジットカードは可)
日本語対応 なし
取引 方法 ・定額
・オークション(イングリッシュ)
販売手数料 5%(転売時のクリエイターロイヤリティ10%)
登録 アカウント作成料 無料
公式サイト https://foundation.app

Foundationの対応ブロックチェーンはイーサリアム(Ethereum)、取引通貨はイーサリアム(ETH)です。

NFTの販売方法は、2種類あります。

  • 定額販売
  • オークション販売

FoundationのNFT販売手数料は5%で、リリース当初の15%から大幅に引き下げられました。

しかし、海外マーケットプレイスの販売手数料と比較すると、未だ平均よりも2倍ほど高く設定されています。

【一覧表】主要な国内マーケットプレイス

日本国内の主要なNFTマーケットプレイスを一覧にしました。

サービス名 運営者
Coincheck NFT(β版) コインチェック株式会社
tofuNFT 株式会社COINJINJA
楽天NFT 楽天グループ株式会社
SBINFT Market(旧nanakusa) SBINFT 株式会社
HEXA メディアエクイティ株式会社
LINE NFT LINE Xenesis株式会社
Adam byGMO GMOアダム株式会社

下記では、特に注目されているマーケットプレイス3社を紹介します。

日本国外のマーケットプレイスの詳細は「海外マーケットプレイス」をご確認ください。

Coincheck NFT(β版)|自社の暗号資産取引所と連携

Coincheck公式サイトの画像

出典:Coincheck NFT(β版)

NFT ジャンル コレクティブアート・ゲームアイテム・トレーディングカード・ファッション・ドメインネームなど
取扱数 コレクション:15点
環境 ブロックチェーン 2種類
取引通貨 17種類(非暗号通貨は不可)
日本語対応 あり
取引 方法 ・定額
・オークション(イングリッシュ)
販売手数料 10%
登録 アカウント作成料 無料
公式サイト https://coincheck.com/ja/nft

Coincheck NFT(β版)は、マネックスグループ株式会社の完全子会社であるコインチェック株式会社が運営しているNFTマーケットプレイスです。

コインチェックの口座を開設すると自由に利用できます。

2022年12月時点の取り扱い数は、NFTコレクションが15点となっています。

Coincheck NFT(β版)の対応ブロックチェーンは、以下2種類です。

  • イーサリアム(Ethereum)
  • ポリゴン(Polygon)

対応規格は、ERC-721となっています。

Coincheck NFT(β版)で使用できる主な取引通貨は、以下17種類です。

  • イーサリアム(ETH)
  • ビットコイン(BTC)
  • モナコイン(MONA)
  • リスク(LSK)
  • リップル(XRP)
  • ネム(XEM)
  • ライトコイン(LTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • ステラルーメン(XLM)
  • クアンタム(QTUM)
  • ベーシックアテンショントークン(BAT)
  • アイオーエスティー(IOST)
  • エンジンコイン(ENJ)
  • オーエムジー(OMG)
  • パレットトークン(PLT)
  • サンドボックス(SAND)
  • ポルカドット(DOT)

2022年12月時点で、Coincheck NFT(β版)に出品されているNFTタイトルは15種類です。

  • CryptoSpells
  • Meebits
  • Art Blocks
  • Otherside
  • Moonbirds
  • 3D Generativemasks
  • The Sandbox
  • 元素騎士オンライン-META WORLD-
  • Sorare
  • NFTトレカ
  • Decentraland
  • NOT A HOTEL NFT
  • Generativemasks
  • TOMO KOIZUMI
  • EN

Coincheck NFT(β版)のNFT販売手数料は10%で、国内マーケットプレイスとしては平均的です。

ただし、海外マーケットプレイスの販売手数料と比較すると平均よりも4倍ほど高く設定されています。

NFTの販売方法は、2種類あります。

  • 定額販売
  • オークション販売

Coincheck NFT(β版)のアカウントは無料で作成することができます。

tofuNFT|30種類以上のEVM互換チェーンに対応

TofuNFTのロゴ

出典:tofuNFT

NFT ジャンル ゲームアイテム・コレクタブルアートなど
環境 ブロックチェーン 33種類
取引通貨 33種類(非暗号通貨は不可)
日本語対応 あり
取引 方法 ・定額
・オークション(イングリッシュ)
販売手数料 ・ビーネヌビー チェーン(BNB chain):5%
・その他チェーン:2.5%
登録 アカウント作成料 無料
公式サイト https://tofunft.com

tofuNFTは、仮想通貨アプリ「コイン相場」を手がける株式会社COINJINJAが運営している世界最大級のマルチチェーンNFTマーケットプレイスです。

30種類以上のEVM(Ethereum Virtual Machine)互換チェーンに対応し、GameFiに関連するNFTを中心に取り扱っています。
tofuNFTの対応ブロックチェーンは、以下33種類です。

  • イーサリアム(Ethereum)
  • ポリゴン(Polygon)
  • アバランチ(Avalanche)
  • アービトラム(Arbitrum)
  • アービトラムノバ(Arbitrum Nova)
  • ファントム(Fantom)
  • ビーネヌビー チェーン(BNB chain)
  • アスター(Astar)
  • オプティミズム(Optimism)
  • ハーモニー(Harmony)
  • クレイトン(Klaytn)
  • クロノス(Cronos)
  • オーロラ(Aurora)
  • シデン(shiden)
  • プラットオン(platON)
  • フューズ(Fuse)
  • ムーンビーム(Moonbeam)
  • ムーンリバー(Moonriver)
  • ボバ(Boba)
  • テロス(Telos)
  • メティス(Metis)
  • セロ(Celo)
  • オアシスエメラルド(Oasis Emerald)
  • メーター(Meter)
  • ヘコ(Heco)
  • オーケーシー(OKC)
  • エブモス(Evmos)
  • クローバーパートナーチェーン(CLV P-Chain)
  • オアシス(Oasys)
  • エムシーエイチバース(MCH verse)
  • ティーシージーバース(TCG verse)
  • ホームバース(HOME verse)
  • チェーンバース(Chain verse)

対応規格は、ERC-721となっています。

tofuNFTで使用できる主な取引通貨は、上記ブロックチェーンのネイティブトークンです
tofuNFTの販売手数料は、使用するブロックチェーンにより異なります。

  • ビーネヌビー チェーン(BNB chain):5%
  • その他チェーン:2.5%

国内マーケットプレイスの販売手数料と比較すると平均よりも5%以上低い設定です。

ただし、ビーネヌビー チェーンの販売手数料は、海外マーケットプレイスの平均より2倍ほど高くなります。

NFTの販売方法は、2種類あります。

  • 定額販売
  • オークション販売

tofuNFTはウォレットを開設すると利用できます。

楽天NFT|楽天グループが楽天会員限定で運営

楽天NFTのロゴ

出典:楽天NFT

楽天NFTは、楽天グループ株式会社が管理している楽天会員限定のNFTマーケットプレイスです。

楽天会員は、IPホルダーが出品したNFTのデジタルデータ(モーメント)を購入し、それを楽天NFT上の個人間マーケットプレイスで自由に取引することができます。

ただし、楽天NFTは、楽天グループのプライベートチェーン上で運営されており、その他プライベートチェーンやパブリックチェーンと互換性を持たないため注意が必要です。

NFT ジャンル コレクタブルアート・トレーディングカードなど
環境 ブロックチェーン 1種類
取引通貨 1種類(クレジットカード・楽天ポイント可)
日本語対応 あり
取引 方法 ・定額
・オークション(イングリッシュ)
販売手数料 14%
登録 アカウント作成料 無料
公式サイト https://nft.rakuten.co.jp

楽天NFTの対応ブロックチェーンは、楽天グループが管理する楽天会員限定のプライベートチェーンです。

プライベートチェーンとは、特定の管理者がネットワークに対する権限を持ち、承認されたユーザーのみが利用できる中央集権的なブロックチェーンを指します。

そのため、楽天NFTで購入したNFTのデジタルデータ(モーメント)は、その他プライベートチェーンやイーサリアムなどのパブリックチェーン上で取引・利用できません。

また、利用者が楽天会員を退会したり、楽天NFTのサービスが終了すると保有しているNFTのデジタルデータ(モーメント)を失ってしまう可能性が高いため注意が必要です。

楽天NFTの決済方法は、以下3種類です。

  • クレジットカード
  • 楽天ポイント
  • 仮想通貨

ただし、仮想通貨による決済は、NFTのデジタルデータ(モーメント)を1つ以上まとめた商品(パック)を購入する場合しか利用できません。

その際に使用可能な銘柄は、イーサリアム(ETH)です。

楽天NFTでは、二次流通のみ個人間マーケットプレイスで取引が可能で、販売手数料は14%です。

これは、国内外のマーケットプレイスの平均と比較すると、国内で1.4倍、海外で5倍以上高い設定となります。

NFTの販売方法は定額販売で、楽天NFTで購入したNFTのデジタルデータ(モーメント)のみ出品可能です。

NFTに関するよくある質問

NFTに関するよくある質問を紹介します。

  1. NFTを購入・所有するメリットはありますか?
  2. NFTはいくらから購入できますか?
  3. NFT販売のガス代を安くする方法はありますか?
  4. NFTの取引で確定申告を行う必要はありますか?
  5. NFTのエアドロップとは何ですか?
  6. NFTアートの二次創作や無断転載は違法ですか?
  7. NFTアートの所有者が二次創作や無断転載を差し止めることはできますか?

下記で各質問に回答します。

Q1.NFTを購入・所有するメリットはありますか?

A.NFTを購入・所有するメリットは主に3つあります。

  1. 投資
  2. 優待
  3. コミュニティ形成

NFTは、二次流通において相場変動による利益が発生する可能性があるため、投資目的に購入できます。

また、所有者優待として、限定イベントへの参加や先行購入などの権利が与えられるNFTもあります。

この権利としての側面を強調すると、近い価値観を持つメンバーが形成する民主的なコミュニティが発行するNFTを購入・所有することで、その運営に関わることも可能です。

Q2.NFTはいくらから購入できますか?

A.NFTを購入する際に支払う金額は、マーケットプレイスでNFTの出品者や購入希望者が最終提示した価格にその他取引手数料を合算した金額となります。

前提として、NFTは主に2つの方法で販売されています。

  • 定額販売
  • オークション販売

定額販売は、出品者が提示した固定価格でNFTを販売します。

オークション販売は、出品者が提示した希望価格に対して、最良の購入条件を提示したユーザーにNFTが販売されます。

さらに、NFTを購入する際は、ブロックチェーンに仮想通貨やNFTの取引履歴を記録するための手数料(ガス代)が発生します。

  • 取引所:仮想通貨の取引手数料
  • 取引所→ウォレット:仮想通貨の送金手数料
  • マーケットプレイス:NFTの購入手数料
  • マーケットプレイス→ウォレット:NFTの出庫手数料

さらに、仮想通貨を初めて利用する場合は、日本円を仮想通貨取引所へ入金する際にも手数料が発生する可能性があります。

以上より、NFTを購入する際は、NFT自体の価格とブロックチェーン上での取引全般で発生するトランザクション手数料を合算した金額を支払う必要があります。

Q3.NFT販売のガス代を安くする方法はありますか?

A.NFTのガス代は、セカンドレイヤー(L2)のブロックチェーンを利用すると安くなります。

たとえば、NFTの主要な基礎技術であるイーサリアムは、ユーザーが非常に多いため、一度に大量の取引が実行されるとトランザクション処理速度が遅れ、ガス代が高騰します。

そこで、このスケーラビリティ問題に対するセキュリティ性の高いソリューションとして、以下のようなセカンドレイヤーによるロールアップ技術に注目が集まっています。

  • イントマックス(intmax)
  • アービトラム(Arbitrum)
  • オプティミズム(Optimism)
  • スタークネット(StarkNet)

セカンドレイヤーとは、メインチェーン(L1)の外部に、メインチェーンと接続する形で存在するネットワークを指します。

ロールアップは、このセカンドレイヤーがトランザクション処理を実行し、そのデータを検証するメインチェーンに受け渡すことで、スケーラビリティ問題の解決を図ります。

したがって、NFTを配布する際は、イーサリアムのセカンドレイヤーによるロールアップの技術を利用することで、セキュリティ性を損ねず、ガス代を安くすることができます。

Q4.NFTの取引で確定申告を行う必要はありますか?

A.NFTの取引で利益を得た場合、基本的に確定申告を行う必要があります。

特に、個人が第三者にNFTを販売する場合、一次流通・二次流通ともに、その利益は所得税の課税対象となります。

所得区分は、譲渡所得・事業所得・雑所得のいずれかに該当します。

  • 一次流通:雑所得または事業所得
  • 二次流通:譲渡所得

ただし、個人が知人にNFTを無償贈与する場合、贈与者は課税対象とならず、受贈者のみ課税対象となる場合があります。

このように、NFTの税務上の取り扱いは複雑で、個人の状況や入手経路により所得区分や利益額の計算方法が異なるため、専門的な知識に基づく判断が求められます。

したがって、NFTに関する確定申告は、税理士や税務署に相談しながら行うことをおすすめします。

Q5.NFTのエアドロップとは何ですか?

A.NFTのエアドロップとは、NFTを無料で配布(Giveaway)するイベントを指します。

イベント参加者は、開催者が設定した条件を満たすことで、NFTを無料で獲得することができます。

エアドロップの多くは、ブロックチェーン関連企業の資金調達やマーケティング活動の一貫として実施されています。

Q6.NFTアートの二次創作や無断転載は違法ですか?

A.著作者の許可なくNFTアートの二次創作や無断転載を行う場合、著作権法違反の罪に問われる可能性があります。

ただし、以下の場合は著作権侵害に該当しません。

  • 著作者が黙認する
  • 著作者が著作権を放棄している

著作権の侵害は、親告罪であるため、告訴がなければ公訴を提起することができない犯罪です。

したがって、著作権者が黙認する場合は罪に問われることはありません。

また、NFTアートがCC0などのライセンスを採用して、パブリックドメインに置かれている場合は、著作権が放棄されているため二次創作や無断転載を無許可で行うことができます。

Q7.NFTアートの所有者が二次創作や無断転載を差し止めることはできますか?

A.NFTアートの所有者による二次創作や無断転載の差し止めは、現時点では難しいと考えられます。

なぜなら、NFTアートの所有者は、デジタルデータの証票を所有しているのであり、デジタルデータの二次創作や無断転載を告訴するための著作権を持っていないからです。

この場合、NFTアートの所有者がデジタルアートの二次創作や無断転載を防止するためには、取引時に著作権者に著作権を行使してもらえる環境を構築するべきと考えられます。

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