レコチョクが挑戦するWeb3.0の未来と可能性について

2021年、NFTは急激なトレンドとなり世界中を席巻した。NFTはデジタル作品に唯一無二の価値を証明するブロックチェーン技術。

音楽の世界は長年にわたり、デジタル化が進むほどに課題を抱えていた。偽造やコピーによってアーティストの権利が侵害されたり、ファンが本物の価値を所有する体験が阻害されたりしていたからだ。

NFTはデジタル作品の価値を守り、新しいビジネスを生み出すきっかけになる。同時に、資産として所有できるNFTは、ファンにとって新しい体験への入り口にもなっていく。

そんなWeb3.0の未来に挑戦する企業がレコチョクだ。レコチョクには、20年以上にわたるレコード会社とのリレーションや多種多様な音楽配信サービスを展開してきた実績がある。そのレコチョクがWeb3.0の未来を切り開こうとしている。

NFTで音楽業界はどう変わるのか?アーティストとファンにどんな価値が提供できるのか?

レコチョクWeb3.0プロジェクトを推進する二人のキーマンに、NFT×音楽の未来について聞いてみた。そこでわかったことは、レコチョクが提供するNFTも販売可能なECプラットフォーム「murket(ミューケット)」の圧倒的な優位性やメリットだった。

NFT×音楽の未来に挑戦するレコチョクとは?

次世代ビジネス推進部 エンジニアリングマネージャー 横田直也

 

次世代ビジネス推進部 第1チーム リーダー 小南勇介

ーはじめに、レコチョクについてご紹介ください。

横田:レコチョクは「音楽市場の最大活性化」をミッションに、20年以上、音楽事業に携わっている会社です。『着うた®』から配信事業をスタートし、現在はNTTドコモと協業した「dミュージック」「dヒッツ」やKDDIと協業した「Music Store」、タワーレコードと協業した「TOWER RECORDS MUSIC」など、ダウンロードやサブスクリプションの音楽配信サービスをはじめ、BtoB向けのサービスも協業で運営しています。また、音楽専門のクラウドファンディング WIZY(ウィジー)なども展開しております。

そして、いま我々が力を入れているのが、「murket(ミューケット)」というECソリューションでのNFT販売事業です。

ーそのレコチョクのNFTを手掛けるWeb3.0プロジェクトにおいてお二人が中心的な役割をされているんですよね?

横田:私がエンジニアリングマネージャーとして、Web3.0プロジェクトを立ち上げました。今年4月からは「次世代ビジネス推進部」として事業を推進しています。主にエンジニアチームを統括し、プロダクトの開発やグロースも含めWeb3.0を中心とした新領域の事業全体をサポートします。

小南:私はプロダクトのプロモーションやビジネスの推進を行っています。音楽業界の方やアーティストの方にNFTを中心としたレコチョクのWeb3.0へ向けた取り組みをご紹介したり、「murket」でのストア立ち上げやNFT販売をサポートしたりしています。

ー「murket(ミューケット)」とは?

横田:「murket」は、音楽業界やライツホルダーの方が直販ストアを開設し、デジタルコンテンツやTシャツなどグッズを販売できるワンストップECソリューションです。

その「murket」で販売できる商品のひとつがNFTです。レコチョクの独自基盤を利用して発行から販売までサポートさせていただき、NFT購入にはウォレットの作成や暗号通貨購入は不要で、法定通貨のみで決済を可能としているので、簡単にNFTの売買ができることが、「murket」の大きな特徴となっています。

コンテンツの登録、販売、顧客のデータ分析、CRM機能、権利処理、販促などのストア運営に必要なソリューションも提供しています。これまでに24の直販ストア(レーベル/アーティスト)の開設を支援させていただきました。

また、音源+画像、映像+楽譜といった異なるデジタルコンテンツの組み合わせ販売やストア限定で付加価値の高いコンテンツを配信いただけます。そのため、「murket」ではNFT以外にも、CD/DVD、グッズなどの販売も可能となっています。

ー音楽業界も変化が激しい環境だと思うのですが、同時にNFTも手掛けていくというスピード感がすごいですね。

小南:確かに音楽業界はものすごいスピードで変化しています。海外の様々な分野のサービスの参入もあり、CDを販売していくというスタイルから大きく変化し、それだけでは通用しなくなってきました。

レコチョクでもエンタテインメントにおける次世代のサービスの検討や開発のために20217月より「Web3.0プロジェクト」を立ち上げ、ブロックチェーン技術を活用したNFTERC-20トークン等を用いた新たな音楽体験サービスの提案、DAO、仮想空間(メタバース)でのサービス提供へ向けた開発に取り組んでいます。

20221月より、先ほどご紹介した「murket」にて、NFTの発行から販売まで取扱いを開始しました。

特別なツールや技術知識がなくても手軽にNFTが販売できるようにサービスを設計しています。先程、横田が話したように、「murket」でのNFT購入は、ウォレットの作成や暗号資産の購入は不要で、法定通貨で決済が可能にしているので、誰でも簡単にNFTの世界をお楽しみいただけるようになっています。

ブロックチェーンにはPolygonを採用し、ガス代といわれる手数料も削減できるように設計しております。NFTが音楽業界に与える変化を先取りしていく形で、今後もサービスを展開できたらと考えています。

 

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