京都の古き良き文化や歴史的価値を、Web3の力でさらに高めようとする取り組みが始まっている。ビジネスの世界ではNFT(Non-Fungible Token)等に注目が集まっているが、すでに京都では一歩先んじてメタバースやNFTを活用する動きが活発だ。
京都府では、一般社団法人CiP協議会とともに「メタバース・トラスト・ステートメント京都宣言」を策定したり、「メタバース・NFT×観光文化事業活用イベント」を開催したりして、1200年もの歴史を誇る京都が、日本で最も先進的なWeb3を実現しようとしている。
京都府が推進するメタバース・NFT活用戦略とは?進化し続ける京都の挑戦とは?
民間のITコンサルタント企業出身で、現在は京都府総合政策環境部で企画参事としてデジタル政策担当とCIO補佐官を務める吉岡信吾氏に、京都府が推進するメタバース・NFT活用戦略について聞いた。
京都府総合政策環境部デジタル政策担当・CIO補佐官 企画参事 吉岡信吾氏
ー京都府総合政策環境部について教えてください
京都府総合政策環境部は、府庁の政策に関わる総合調整を行う部門です。京都府庁には、さまざまな行政部門がありますので、横の連携でつないだり、全体の総合計画を策定する役割をしています。
京都府の全体的な方向性を企画したり、そのために必要な部門間の調整を行ったりする政策の羅針盤的な役割を果たす部署となります。
ー吉岡様の役割を教えてください
私は、京都府総合政策環境部でデジタル政策担当の企画参事を務めております。任期付き府職員として採用していただいており、主な業務は京都府全体のDXを推進することです。例えば、京都府と企業や学術機関等による産学公連携DX推進や京都府と市町村が連携したDXの推進・支援を進めております。
また、京都府の山下晃正副知事を筆頭に新たに発足した京都府DX推進体制におけるCIO補佐官も担当しております。これまでに民間企業でITコンサルティングをして培った経験を活かし、京都府全体のDX化を推進する役割を担っております。
ーメタバース・NFTについて、どのような可能性が秘められているとお考えでしょうか?
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