人材が自然と集まる!エッグフォワードのDAO的な求人サービスとは?

昨今では、いたるところで転職エージェントの広告を目にすることだろう。終身雇用の時代が終わりを迎えつつあり、キャリア支援や転職サービスの業界は活況を呈している。

ただそれと同時に転職エージェントサービスの数も増えてきており、事業者間の人材獲得競争も苛烈になっている。このような背景から、テレビCMやインターネット広告、ダイレクトスカウトなど、各社がさまざまな手法を繰り広げているのだ。

このような業界の中で、NFTを活用した斬新な事業戦略を展開する会社が存在する。人材開発を手掛ける企業「エッグフォワード株式会社(東京都港区)」だ。同社の求人プラットフォーム「WAVEE(ウェイビー)」では、既存の登録者による紹介で新たな登録者が増えていく。そして紹介した人と紹介された人の双方に、パブリックチェーンを介してNFTが支給される。紹介を受けて登録した人がWAVEE内で仕事とマッチングすると、NFTの保有者である紹介した人と紹介された人はマッチング報酬を得られるのだ。これにより、紹介を通じて人材や求人募集の情報がWAVEEへと集まってくる。コミュニティ内のメンバーがプロモーションに貢献する様子は、まさにWeb3の文化だと言えるだろう。

このWAVEEの事業を率いているのが、Chief Growth Officer(最高事業成長責任者)である早川  裕太氏だ。AI分野の研究に身を投じ、その後2社のテック系スタートアップを立ち上げてきたキャリアを持つ人物である。2017年から本格的にブロックチェーン事業にも取り組んできた早川氏が、次なる挑戦の舞台として「Web3×HR(Human Resource)」を選んだ。果たして、ブロックチェーンを活用した求人プラットフォームの登場によって、どのような未来がもたらされるのであろうか。

今回は、WAVEEの事業で責任者を務める早川氏に対して、NFTやDAOを活用した求人プラットフォームを中心として、以下の項目について聞いた。

  • 現状の転職エージェントが抱える課題とは
  • なぜWAVEEでは、人材や求人の情報が自然と集まるのか
  • ブロックチェーン技術は人材開発や企業組織にどのような変化をもたらすのか

Web3プロジェクトでは、ユーザーに対するインセンティブ設計が何よりも重要である。なぜなら、このインセンティブによってユーザーが自発的に貢献し、サービスが普及していくからである。ユーザーが増えれば、それに伴いサービスも加速度的に浸透するのだ。このようなインセンティブ設計の存在こそが、Web3の勢いを支えている。

もし、このインセンティブ設計を従来型のビジネスに取り入れた場合、どのような効果を発揮するのか。エッグフォワードの取り組みは、Web3の導入を考えている読者にとって、大いに参考となるであろう。

NFTを通じて、あらゆる人・案件を繋ぐ

エッグフォワード株式会社 Chief Growth Officer 早川 裕太氏

ーまず、エッグフォワード株式会社が展開する人材紹介サービス「WAVEE」について、プロダクトの概要をお聞かせください。

 

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