Web3時代の採用を!努力や経験を価値化する「Desume」で目指す新しい働き方とは?

IT人材の不足は深刻だ。経済産業省の調査では、2030年には最大で79万人のIT人材が不足するとまとめられている。(IT人材育成の状況等について:経済産業省

急激な拡大を続けるWeb3市場においては、人材不足はより深刻な問題になることだろう。また、貴重なIT人材であるからこそ、適正なマッチングは欠かせない。採用側が要望するスキルと求職者の強みがマッチングしなければ、最高のパフォーマンスややりがいは生まれないからだ。

人材の不足やミスマッチは企業の成長を妨げる大きなボトルネックになる。Web3領域でのHR(人的資源の活用や人事戦略)は、喫緊の課題になっている。

そんな課題を解決するのがオンチェーンデータを活用した次世代採用サービス「Desume」だ。

「Desume」は、『欲しいWeb3人材が見つかる 』プラットフォームだ。Web3業界に特化した人材データベースを保有し、Web3で新規事業を検討したい企業や自社のWeb3サービスをグロースしたいスタートアップの採用や人材マッチングを支援する。

HR×Web3に特化した「Desume」とは?オンチェーンデータを活用した新しい採用手法とは?

「Desume」を提供する株式会社プロタゴニスト 代表取締役CEO 吉田 将人氏に、HR×Web3の現状や今後の展望について聞いた。

「Desume」を提供する株式会社プロタゴニストとは?


株式会社プロタゴニスト 代表取締役CEO 吉田 将人氏

立教新座高校、立教大学異文化コミュニケーション学部卒業。在宅主婦を活用した人材系・組織コンサルティング会社を経て、2018年よりシード特化独立系VCに参画。2,000人近い起業家のソーシングや投資実行も行いスタートアップの魅力を知る。2020年3月に独立し、スタートアップの人事採用労務支援を得意とする株式会社プロタゴニストを創業。

ー株式会社プロタゴニストはどんな会社ですか?

株式会社プロタゴニストは、2020年3月に創業した会社で、スタートアップを中心としたHRサポートから始めた会社です。

「好きを価値に出来る社会へ」というミッションのもと、サービス提供やプロダクト開発をしています。

現在はHR×Web3をテーマにサービス開発及びクライアント支援を実施しています。

ーなぜHR領域での起業を行ったのですか?

私がベンチャーキャピタルに勤めていた時に、良いサービスを提供しており、資金調達にも成功しているのに、なぜか伸び悩んでいる企業があり不思議に思った事がありました。実際にその企業の代表と話した際に、スタートアップの立ち上げ時に共同創業メンバーを集めることや優秀な人材を獲得することの難しさを知りました。

そういった背景から、スタートアップの支援には、HR領域でのボトルネック解消が欠かせないと考え、株式会社プロタゴニストを起業するに至りました。

ーWeb3に特化されている理由をお聞かせください。

弊社がシンガポールのGameFi企業でHR立ち上げを支援した際に、Web3では今までとは違う尺度での採用方法や人材評価が必要であると感じた経験がありました

そのプロジェクトでは、30名程度のチームで人事採用をしていたのですが、エンジニア、デザイナー、BizDev、コミュニティマネージャーなどあらゆるポジションの人材を探す中で、Web3ならではの大きな課題を感じたのです。これまでのビジネスで成果を残していた方であっても、Web3に精通した人材でなければ、マッチングしきらず個人のスキルや経験を活かしきれないということです。

例えば、どんなにエンジニアのスキルが高い人材であっても、Web3に精通していない方やGameFiの思想を理解していない方は、興味がなかったり実力が発揮できなかったり途中で辞めてしまったりといったことがありました。このような採用のミスマッチが、Web3スタートアップでは特に成長にとって大きな障害に感じたのです

しかし、Web3でのスキルや経験を既存の方法で証明することは難しい状況でした。そのため、実績を証明するNFTを発行しウォレットと結び付けることで、Web3領域での採用試験や求職活動で有効活用する仕組みを考えました。

そこで立ち上げたのが、人材採用プラットフォーム「Desume」です。

御社では、昨今のブロックチェーンやメタバース、Web3に対する世の中の反応をどの様に捉えていますか?

GameFiやNFTアートなどが大きなブームになったこともあって、ブロックチェーンを活用したWeb3事業の立ち上げが非常に活発になっていると感じます。

これからは、本格的にブロックチェーンがさまざまな業界に浸透していくでしょう。DID(分散型ID)やDeFi(分散型金融)を利用したプロダクトの開発やローンチが進み、実用的なWeb3の事例が増え、使いやすさも向上してきています。

一方、Web3の思想を理解している人材はとても少ないです。Web3事業の立ち上げを経験したことがある人材となると非常に少数になってしまいます。

例えば、『Web3で施策を打ちたいと考えている大手企業を巻き込みながら、新規のWeb3事業を立ち上げられるような人材』を見つけるのは至難の業です。

そのため、ビジネスの経験が豊富で、かつWeb3に精通した人材の育成も今後の課題であると感じております。

 

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