新たなビジネストレンドとして「メタバース」が注目を集めるようになった。しかし、ビジネスにおけるメタバースの活用事例はいまだ乏しく、各社が自社ビジネスとの融和を模索している最中だ。
こうした中、メタバースを積極的にプロモーションに活用している企業がある。企業や商品の広告やマーケティング事業を営む企業、株式会社Birdman(東京都渋谷区)だ。
Birdmanは2012年の創業からわずか7年ほどで東証マザーズ市場(現グロース市場)への上場を果たすほどの急成長を遂げており、広告業界において一目置かれる企業である。同社が仕掛けるリアルとデジタルを組み合わせた企画は独創性にあふれており、広告業界の権威ある賞を数多く獲得するほどだ。その企画力の高さから、日産自動車株式会社やサントリーホールディングス株式会社など、名だたる大手企業からも多数の依頼を受けている。
今回は、メタバースを活用したプロモーション戦略について、同社の執行役員 ビジネスデザイン本部長 宮坂 雅春氏と広報部 水井 歩氏に聞いた。
ーまず、宮坂様の担当業務についてお聞かせください。
株式会社Birdman 執行役員 ビジネスデザイン本部長 宮坂 雅春氏
宮坂氏:ビジネスデザイン本部にて、本部長を務めています。ビジネスデザイン本部は、広告分野を軸としてDX、AI、メタバースを活用したビジネスモデルの設計を担う部署です。クライアントのプロモーション案件だけでなく、自社事業の設計も手掛けています。
ー水井様の担当業務についてお聞かせください。
株式会社Birdman 広報部 水井 歩氏
水井氏:広報部に所属し、ステークホルダーに向けてBirdmanの魅力について発信しています。Birdmanは、B to Bビジネスの企業です。そのため主に法人顧客に対して、Birdmanの提供するサービスや製品、コンテンツに関する情報を届けています。
上場企業ではあるものの、10年目を迎えるベンチャー企業として企業価値や今後のビジョンを社外へ届ける業務を担当しています。
ーBirdmanの事業概要について、お聞かせください。
宮坂氏:Birdmanの事業は「二つの柱」で成り立っています。一つはMX(マーケティング・トランスフォーメーション)事業です。クライアントが持つ商品の魅力を、わかりやすく消費者に伝達する役割を担います。特に、デジタルを軸としたコミュニケーションや販促プロモーションが得意です。
Birdmanのもう一つの柱が、新進気鋭のアーティストやクリエイターとタッグを組んで、新たなエンタメの形を創出するEX(エンターテイメント・トランスフォーメーション)事業です。「7ORDER」という7人組メジャーアーティストとパートナーシップを結んで新たなエンタメにチャレンジし続けています。
このように、BirdmanではMX(マーケティング・トランスフォーメーション)事業とEX(エンターテイメント・トランスフォーメーション)事業の二本柱によりビジネスを進めています。
ーBirdmanの創業背景について、お聞かせください。
水井氏:Birdmanの前身は、店頭プロモーションを手掛ける「株式会社エードット」という企業です。その後は時代の潮流に合わせて、最新トレンドやテクノロジーをいち早く取り入れてきました。今ではデジタルを駆使したプロモーション事業が、Birdmanの中核を成すほどに成長しています。
ベンチャー気質の社風を活かし、大手広告代理店では対応が難しい領域にも果敢に挑戦しています。
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