ゲームアイテムを資産に!CryptoGamesが目指すブロックチェーンゲームとは?

2018年頃を皮切りに、2024年の現在に至るまで「Axie Infinity」や「STEPN」のようなブロックチェーンゲームが誕生し、世界から注目を集めた。調査会社「Fortune Business Insights」の発表によると、2023年におけるブロックチェーンゲームの市場規模は1545億ドル(約22兆円)に達すると推測されている。これほどのマーケットが、わずか5年ほどで形成されたのだ。

ブロックチェーンゲームに登場するアイテムはNFT化されており、ユーザー同士による取引が可能だ。また「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」の要素が組み込まれており、ゲームを通じたトークンの獲得もできる。よって、投資を目的とする多数のユーザーが流入し、エコシステム内に潤沢な資金がもたらされたのだ。ただ、一時的なブームとなった「Play to Earn」も今では落ち着きつつあり、ゲーム業界は次なるコンセプトのコンテンツを模索している。

「Axie Infinity」や「STEPN」の事例が示すように、ブロックチェーンゲームには大きな可能性が秘められている。とはいえ、開発や運営にはこれまでのゲーム開発とは異なるブロックチェーンゲームならではの専門のノウハウが求められるため、一般の事業者が参入するにはハードルが高い。

このような市場環境の中で、ブロックチェーンゲームの開発に特化したスタートアップが存在する。「クリプトスペルズ」などのゲームタイトルを運営する企業「CryptoGames株式会社(東京都文京区)」だ。同社は、自社タイトルのゲーム展開に加えて、クライアント向けのゲーム開発支援も手掛けている。そのため、ブロックチェーンゲーム開発に関してさまざまな知見を持っているのだ。

CryptoGames株式会社は、自社開発のブロックチェーン「TCG Verse」を運用している。このTCG VerseはOasysブロックチェーンのレイヤー2ネットワークであり、ゲーム専用のインフラとして機能するのだという。どのような狙いにより、ゲーム専用のブロックチェーンを開発したのだろうか。

このCryptoGames株式会社の創業者であり代表取締役を務める人物が、小澤 孝太氏だ。サイバーエージェントでゲーム事業に携わった後に、ブロックチェーンゲームに挑むべく起業した経歴を持つ。小澤氏曰く、「NFTによって、ゲーム内のアイテムが資産化する」という。このNFT化されたアイテムを通じて、人々の生活がゲーミフィケーション(ゲーム化)していくというのだ。果たして、ゲーム内のデータがNFT化されると、我々の生活にはどのような変革がもたらされるのか。

今回は、CryptoGames株式会社で代表取締役を務める小澤 孝太氏へ、同社のブロックチェーンゲーム事業を中心として、以下の項目について聞いた。

  • ゲームにブロックチェーン技術を導入する意義とは
  • CryptoGamesがレイヤー2ブロックチェーンを自社開発した理由とは
  • ブロックチェーンゲームの存在が、一般企業にとっても重要である理由とは

どのブロックチェーンゲームも試行錯誤の段階が続いており、ビジネス向けのモデルケースは少ない状況だ。そのような中で、ブロックチェーンゲームに特化したスタートアップの取り組みから、我々は多くのヒントを得られるであろう。

ブロックチェーンでゲームをもっと面白くする

ーまず、CryptoGames株式会社の事業内容について、お聞かせください。

 

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